海外から帰国せず、陳謝するはずの本会議を欠席した、政治家女子48党のガーシー参院議員に対し、参院懲罰委員会は14日、懲罰として最も重い「除名」とする案を全会一致で決定した。「除名」処分は72年ぶり。

ドバイなどに滞在し、去年7月の初当選以来、国会への欠席を続けているガーシー議員の懲罰内容を決める懲罰委員会が14日開催された。

ガーシー議員への懲罰は当初「議場での陳謝」が科せられていたが、訪問先のトルコから帰国せず、8日の本会議も欠席し、「陳謝」を拒否。再び懲罰委員会に付託されていた。

14日、再び開催された懲罰委員会では、委員から「ガーシー議員の行為はもはや参院議員としての職責を果たす意思がないものと判断せざるを得ない。議論の余地はなく最も重い懲罰は避けられない」「職責を果たそうとしない態度は国民に対する裏切りであり、国会議員の身分を放棄するに等しい」「これ以上配慮する余地がない」など除名が妥当とする意見が出され、ガーシー議員に対し、最も重い懲罰の「除名」を科す案を全会一致で可決。

15日の参院本会議でガーシー議員の「除名」は正式に決定する見通しだ。

「除名」処分は72年ぶりとなり、ガーシー議員は国会議員の身分を失うことになる。

委員会では同党の浜田参院議員が弁明の際に、ガーシー議員の「短い期間でありましたが、どのような結果になろうとも従いますが、受け入れることは永遠にないと思っていてください」などとする弁明文を代読した。(画像:参院懲罰委は、全会一致で、ガーシー議員の「除名」を決定した 午前11時前 院内)

政治部
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