国会欠席の懲罰として8日の参院本会議での陳謝が決まっていたNHK党のガーシー参院議員が、訪問先のトルコで帰国せずに本会議を欠席することを明らかにした。
ガーシー議員は「陳謝の動画」を国会に提出するとしているが、懲罰委員会の鈴木宗男委員長は8日、「そういうルールはない」と批判した。
海外に滞在し、去年7月の初当選以来、一度も登院していないガーシー議員に対して、8日に「議場での陳謝」の懲罰が科されることが決まっている。
ガーシー議員は地震の視察で訪れたトルコで、FNNなどの取材に応じ「惨状を見た以上、自分ができることを少しでもやってから帰りたい」として「明日8日に日本に帰国するのは、まだ時期尚早と判断した」と述べ、8日までに帰国せずに、本会議も欠席することを明らかにした。
その上で、「陳謝の動画」を国会に提出することを明らかにした。
一方、懲罰委員会の鈴木宗男委員長は8日、ガーシー議員のこうした動きを「話題を取るためのパフォーマンスと受け止めている。トルコに行くなら、もっと早く行くべきだ。とってつけたような話だ」と批判した。
さらに「陳謝の動画」については「そういうルールはない。本人が出席して懲罰委員会で決まった陳謝文を読むのがルールだ」と指摘した。
またガーシー議員の処分については「8日の本会議が終わった後に、様々な手続きを取ることになると思う」と述べた。
ガーシー議員が「議場での陳謝」に応じないことで、今後除名も含めたより重い処分が検討される見通し。