山形・飯豊町の県道で雪崩が起きてから3月1日で1カ月。県道は今も通行止めが続き、住民は不便を強いられている。

雪崩から1カ月も…いまだ通行止め

2月1日に雪崩があったのは飯豊町高峰の県道米沢飯豊線で、午前5時ごろ、除雪業者が発見し、県を通じて警察に届け出た。

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雪崩は長さ約40メートルにわたり、斜面から崩れた雪が2メートルから7メートルの高さで道路を覆った。巻き込まれた人や車の情報はなかったが、斜面に残った雪にも亀裂が見られたため、県道はその日から全面通行止めとなっている。

この県道は、町の中心部と約200人が暮らす中津川地区を結び、地区の住民は川西町を経由する大幅な迂回(うかい)を強いられ、時間だけではなくガソリン代の増加も負担となっている。

中津川地区の住民:
病院にも行けない。自分が具合悪くてもキャンセルした

中津川地区の別の住民:
(迂回路は)大型車とすれ違えない所もあり大変。1日も早く通してほしい

雪崩により客足も遠のく…

影響は宿泊施設にも及び、白川ダムの湖畔に建つ「白川荘」では、利用客が大きく落ち込んだ。

白川荘フロントサービス課・金子裕子さん:
(例年より)30%くらいは減っている。大打撃です

今は宿泊客がいる日を除いて、日帰り入浴の受け入れを休止しているほか、食堂も平日は休業している。

雪が解ければ、絶景の「水没林」を目当てに多くの観光客が来ると見込まれるとあって、行楽シーズン前の通行再開を強く願っている。

白川荘フロントサービス課・金子裕子さん:
4月中旬から(予約が)続々入っている。一日でも早く通行再開してもらいたい

県は今後も雪崩のおそれがあるとして、通行止めを継続する方針だ。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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