石川県の奥能登にある県立能登高校。その高校の卒業式に参加したある男子高校生。実はこの男性、2021年、国内留学制度「地域みらい留学」の県内第一号として1年間、能登高校で一緒に学んだ香川県の高校生だった。当時、香川から能登まで自転車でやって来て、石川県内でも大きな話題となった男子高校生は、何故今回、能登高校の卒業式にやってきのか取材した。
61人の晴れの門出を見守った香川からの留学生

石川県立能登高校で行われた卒業式。61人が晴れの門出を迎えた。

そんな仲間を見守るのは高砂信章さん(18)だ。

能登高校教員:
来た来たよほら、お疲れ様です。

2020年香川県の高校に入学した高砂さん。翌年の2年生の時、国が進める国内での留学制度を利用し県内第1号として能登高校で1年を過ごした。

翌日、香川で自分の卒業式を迎える高砂さん。在校生にこっそり混ざって花も渡した。

クラスメート:
卒業おめでとう
教室では1年ぶりに会う仲間と楽しいひと時を過ごした。

元クラスメート 小堀将太郎さん:
何も変わって無くて良かったです。「久しぶり~」って言って自分めっちゃ髪型変わってたので「髪型キモッ」って言われて終わりました。

高砂信章さん:
(卒業すると)全員で集まる機会が無いと思うので、最後にお別れを言いたいなと思って来ました。
記者:
今回も自転車?
高砂信章さん:
今回は夜行バスで来ました。自転車はもういいです。

「大学に行き魚の研究を…」夢に一歩近づく
入学に向け香川から能登まで自転車で来たり、今回も自らお願いして卒業式に参加したりと行動力のある高砂さん。2年前に能登高校に来たあの日…

編入初日の高砂さん(当時2年):
将来はまず大学に行って出来れば魚の研究みたいなことをしたい。

こう話していた高砂さん。見事、長崎大学の水産学部に進学が決まり夢に一歩近づいた。

当時の担任 向峠先生:
大学合格おめでとう!また頑張ってね!
高砂さん:
頑張ります!

コロナ禍で過ごした高校生活、最後の日は、高砂さんにとってもクラスメートにとっても特別な1日となったようだ。

(石川テレビ)