政府は14日、4月8日に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁の後任として、経済学者の植田和男氏を充てる人事案を国会に提示した。
人事案は、衆参両院の議院運営委員会の理事会に、木原、磯崎・両官房副長官が提示した。
日銀総裁候補の植田和男氏は、1998年から7年間、日銀で審議委員を務め、景気が悪化する中でとられた「ゼロ金利政策」などを理論面で支えた。
副総裁候補は、前金融庁長官の氷見野良三氏、日銀理事の内田真一氏の2人。
衆参両院で、24日以降、植田氏ら3人の所信の聴取や質疑が行われる。
その後、政府は、衆参両院の本会議での可決、承認を得た上で、3人を正式に任命する方針だ。
植田氏は14日、記者団に提示を受けた思いを問われ、「国会できちんとお答えする。そこでいろんな方の質問に対応する」と述べた。