松野官房長官は、10日の会見で、無人の外国の気球が許可なく日本の領空を侵犯した場合、「武器を使用できる」と述べた。

会見で松野長官は「外国の気球が、我が国の許可なく我が国領空に侵入すれば、領空侵犯になる」と述べた。

その上で「対領空侵犯措置の任務に当たる自衛隊機は、自衛隊法に規定する必要な措置として、武器を使用することができる」と強調した。

記者会見を行う松野官房長官(10日午後)
記者会見を行う松野官房長官(10日午後)
この記事の画像(8枚)
アメリカ上空を飛行する中国の“スパイ気球”
アメリカ上空を飛行する中国の“スパイ気球”
ステルス機のミサイル攻撃で撃墜された”スパイ気球”
ステルス機のミサイル攻撃で撃墜された”スパイ気球”

さらに松野長官は、「無人の物による領空侵犯の場合、一般論で言えば、国民の生命・財産を守るために必要と認める場合には、所要の措置を取ることができる」と述べ、その際、「適切な装備品等を用いることとなる」と述べた。

アメリカ軍は4日、アメリカ本土を横断した中国の気球を戦闘機で撃墜したが、松野長官は、「アメリカ軍は戦闘機から空対空ミサイルを用いて対応した」と説明した。

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(8枚)
政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。