人の生活圏で、たびたび目撃される野生のサル。

2022年10月、長野県安曇野市で横断歩道を渡ろうとするサルの姿が捉えられた。

9月には、茨城県那珂市で電線の上を綱渡りするなど、全国各地で確認されている。

また、11月には長野県飯田市で、サルが車に飛び乗り窓ガラスから中をのぞき込むことも。

佐賀県伊万里市の民家では5月、家庭菜園のイチゴが全て食べられてしまったという。
時には人間に襲いかかることも…。

捕獲され、興奮気味のメスのニホンザル。檻の鉄格子を器用につかみ、出口を探して動き回っている。

サルは取材班からカメラを奪い、メジャーを伸ばすと噛みちぎられてしまった。


2022年に比べ、目撃情報が3倍になったという広島県廿日市市でも、対策を講じることになった。

市から委託された業者が吹き矢を使い、麻酔針でサルを眠らせると首輪を装着。

このアイテムを使って実施するのは…。

委託業者:
いま、GPSを首に装着する作業が終わりました。
行動範囲の調査だ。

仕込まれた発信器で、2時間ごとに現在地を記録。増加する“都会ザル”の被害を防ごうというのもの。

この後、サルは近くの山に放された。

データを分析し、子どもの登下校ルートの変更などに役立てることなどが期待されている。
(「イット!」2月3日放送)