愛媛県立とべ動物園のライオンの子ども「クレイ」は、2022年5月に生まれて2023年1月で生後8カ月。けがを乗り越え、すくすくと成長中だ。母親代わりの担当キーパーが撮った“秘蔵映像”を交えて、クレイの成長を振り返る。
“秘蔵映像”で振り返る成長
運動場を駆け回るのは、ライオンのクレイ。2022年5月5日に生まれた男の子だ。
この記事の画像(21枚)鈴木瑠梨アナウンサー:
誕生から8カ月たって、どんどんイケメンになっているなという印象もあるんですけれども
とべ動物園・清水和真キーパー:
そうですね。しっかり大きくなってきて、顔つきも大人に近づいてきて、まだまだなんですけど、しっかりした顔つき・体つきになってきたと思います
クレイの飼育を担当している、とべ動物園の清水和真キーパーの「秘蔵フォルダ」で、これまでの成長を振り返る。
とべ動物園・清水和真キーパー:
これが生まれてすぐですよね。まだミルクを注射器で与えてて、これは人工哺育に切り替えた初日なんですけど
母親の「さくら」が体調不良だったことから、クレイは生後24日目に人工哺育に切り替えられ、清水キーパーが母親代わりとなった。清水キーパー自ら運動場に出て遊び相手になったり、危ない場所を教えたりしてきた。
とべ動物園・清水和真キーパー:
預かった以上は育て上げないといけないというところですよね。そのプレッシャーというか、ちゃんと、この子を生かしてあげないとというところからスタートしています
とべ動物園・清水和真キーパー:
(この画像は)膝の上でミルク飲んで寝てる感じで
鈴木瑠梨アナウンサー:
やっぱりかわいいものですか?
とべ動物園・清水和真キーパー:
そうですね。それはもうやっぱり、どんどん人に懐(なつ)いてくる。割と人に懐くのは早かったので、やっぱりそこはかわいかったですね
そして、人工哺育を開始して1週間後に哺乳瓶デビューした。
とべ動物園・清水和真キーパー:
やっと哺乳瓶で飲んだ時は感動したのを覚えています
鈴木瑠梨アナウンサー:
ちなみにフォルダの中で一押しの画像はどれでしょうか
とべ動物園・清水和真キーパー:
一押しはこの絡みつく、上目遣いが
鈴木瑠梨アナウンサー:
あざといですね。かわいい
とべ動物園・清水和真キーパー:
まだまだいっぱいあるんですけどね
母との再同居試みるも…
順調に成長していったクレイ。しかしライオンである以上、いつかは清水キーパーの元を離れなければならない。
とべ動物園・清水和真キーパー:
人間離れというか、人から離してライオンの世界に戻れるようにっていう状況は作ってたんです
生後から半年、親子の再同居を試みたが、さくらがクレイの右肩にかみつき、クレイは一時足がまひして立ち上がれなくなった。
とべ動物園・清水和真キーパー:
結果としてはクレイに痛い思い、つらい思いをさせてしまったということで、非常に僕としては後悔もありながら
ところがクレイは、そこから驚異の回復力を見せた。
とべ動物園・清水和真キーパー:
リハビリ、動かす練習、関節が固まらないようにだとか、僕が一緒に入って手を動かして。もう数日で立つことができまして、それから少しずつ動かす練習も始めて
そして、10日後には歩き、2週間後には走れるまでに回復した。
日に日にたくましく…動物園の人気者に
けがを乗り越えて元気に成長しているクレイ。生まれた時は推定で1kgだった体重が今では35kgと、日に日にたくましくなっている。
とべ動物園・清水和真キーパー:
ゴムのボールは1日しか持たないです
お客さんからのプレゼントもクレイの手にかかれば…。
とべ動物園・清水和真キーパー:
ボロボロなの分かりますか。かんでボロボロです
鈴木瑠梨アナウンサー:
こんなことになるんですね。これはやんちゃですね
やんちゃで元気いっぱいのクレイは、とべ動物園の人気者だ。
三重からの来園者:
そんな大けがしてね、本当に見られてよかったです、元気な姿
来園者A:
なんか走ってたりしてた
来園者B:
(けがをした)そんな感じには見えなかったです。すごく元気に動き回ってたので
来園者C:
わんぱくに、元気に、ライオンらしく育ってほしいですね
とべ動物園・清水和真キーパー:
男の子なので、これから徐々にたてがみも生えてくると思うんです。この子のお父さんがすごくたてがみが立派なお父さんなので、僕もこれからどうなるか、すごく楽しみなんです
まだまだあどけなさも残るクレイ。これからの成長が楽しみだ。
クレイの公開は当面、午前11時半~午後1時となっている。
(テレビ愛媛)