去年12月に東京・中野区の住宅に男らが押し入り現金およそ3000万円を奪った事件で、新たに実行犯らの「管理役」の33歳の男が再逮捕されました。

この事件をめぐる逮捕者は5人目です。

再逮捕された大古健太郎容疑者(33)(26日午後4時半ごろ、東京・野方署)
再逮捕された大古健太郎容疑者(33)(26日午後4時半ごろ、東京・野方署)
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再逮捕された大古健太郎容疑者は去年12月5日、中野区上高田の住宅に押し入り仲間らと住人の男性を殴って全治14日間のけがをさせ、現金およそ3000万円を奪った強盗致傷の疑いが持たれています。

大古容疑者はこれまでに逮捕された山田雅也容疑者・長谷川将司容疑者・永田陸人容疑者・和野正弘被告ら実行犯の犯行を見張る「管理役」として関与した疑いがもたれていてこの事件での逮捕者は5人目になります。

また、大古容疑者は去年10月東京・稲城市の住宅に仲間らと押し入り現金3500万円や金庫を奪って逃走した強盗致傷事件で、運転手役として関与した疑いでも今月逮捕されていました。

捜査関係者によりますと、大古容疑者は中野区の強盗致傷事件で奪った現金を実行犯から受け取っていたことが防犯カメラの捜査などで明らかになっていて、現金を回収する役割も担っていたとみられています。

警視庁は逃走に使われたレンタカーの運転手を含む7人の実行犯のグループの犯行とみていて、うち一人は稲城市の強盗致傷事件で逮捕された真栄城健容疑者が関与したとみられ、残る男らに逮捕状を請求して行方を追っています。

一方、稲城市の事件では「ルフィ」「ミツハシ」「キム」を名乗る人物が実行犯にSNSで犯行を指示していた疑いがあることが分かっています。

中野区の事件でも、和野被告の携帯には「キム」を名乗る指示役が犯行を指示するやりとりが残されていたことがわかりました。

警視庁はこれらの事件のほか、東京・狛江市の強盗殺人事件など全国各地で相次ぐ強盗・窃盗事件との関連についても詳しく調べています。

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社会部
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