「物価の優等生」とも言われる卵。アメリカでは今、その価格が上昇傾向にある。

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アメリカ国内の卵の価格は、鳥インフルエンザの発生やエサ代が高くなったことから、2022年から6割値上がりしている。12個入りの1パックは高いもので9ドル(=約1100円)と“超高級品”だ。

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このため、エッグ(卵)とインフレーション(モノの値段が上がり続ける状態)をかけあわせた、“エッグフレーション”という言葉がアメリカの食卓を直撃している。

ワシントン市内のスーパーを取材すると、1パック8ドルから9ドルで販売されていた。店主は「2022年10月から卵の値段は2倍になった。一部の客はその値段を見て怒っていた」と語る。

来店客からは「高くなっても卵は食べ続ける」といった声が聞かれた一方で、「高くなったので卵はほとんど食べなくなった」と話す人もいた。

一方で、アメリカの専門家からは、インフレ圧力の緩和とともに供給環境が改善され、2024年には食料のデフレが起こるかも知れないという分析もあり、今後の値動きが注目される。ただ、値下がりの気配は感じられず、消費者にとっては我慢の日が続きそうだ。

(報告:FNNワシントン支局 フランク・パローン)

国際取材部
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