鹿児島・大隅半島の鹿屋市にある小さな神社で、参拝客に「幸せを運んでくれる」と話題になっているかわいらしい鳥がいる。参拝客に懐き、“おもてなし”する鳥を取材した。
コロナ禍で参拝客が増加の神社 注目の野鳥
鹿屋市横山町にある鷹直神社は、安土桃山時代に建立されたとの言い伝えがあり、疫病の天然痘を払う神社として知られている。そのためコロナ禍以降も疫病に御利益があると、参拝客が増えている。

そんな鷹直神社で、注目されているのが…。
参拝客:
(スマートフォンをスタッフに見せながら)今、撮れたの。見えるかな?
参拝客の手に乗っているのは野生の鳥、ヤマガラだ。

参拝客:
幸せな気持ちになれます。得した気持ちになれます
ヤマガラは、鹿児島でもよく見られる野鳥で、人懐っこく学習能力が高いと言われている。鷹直神社では、2016年ごろから野生のヤマガラが人に懐くようになり、手にのせた餌を取りにくるようになった。

鷹直神社 堀内浩二宮司:
いろんな方の口コミで皆さんに情報が広がるようになって、今は、参拝はヤマガラさんを目当てに参拝をしていただいているような状態です。私ども、常勤していないので“隠れたみこ”みたいな存在で、この子たちがいるから私どもも安心して、このお宮をヤマガラにお任せしているような状態です
こう話すと宮司の堀内さんは、パンパンと手をたたきながら「おいでー、お仕事するぞー!」と声を上げた。
子どもたちが餌やりに挑戦
この日は、初詣にやってきた子どもたちも餌やりに挑戦。神社には、ヤマガラが食べるヒマワリの種が置いてあり、誰でも餌やりができる。子どもたちが餌を手にのせ、しばらくすると、ヤマガラが飛んできて子どもたちの指先に止まった。

ヤマガラが餌をつまんで、すぐ飛び立つ。そんなシーンが何度も繰り返された。
現在、神社には3羽が飛んできているが、多い時期には7羽が、参拝客を「おもてなし」しているという。

参拝に来た子ども:
かわいかった
参拝に来た子ども:
ヤマガラちゃんが手に乗ってくるのが楽しかった。爪がチクチクしてた
鷹直神社 堀内浩二宮司:
優しく大事に育ててほしいんです。決していたずらしたりすることのないように。野生の鳥で臆病ですから。そのことが一番の気がかりです。皆さんが“よりどころ”にしていただけるお宮になれば、私どもの氏子総代も含め、ありがたいと思います

小さなヤマガラが幸せを運んでくれる鷹直神社。雰囲気も良く、パワーをもらえそうな場所だ。
(鹿児島テレビ)