マイナ保険証の普及を後押しするため、従来の健康保険証の窓口負担額が値上げされる見通しだ。

80代:
なんでその(金額の)差が出るんでしょうね。それが意味がわからない。
70代:
使わなくて、普通の保険証で。今まで通りで結構です。

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マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」は、2021年10月から本格運用が始まった。マイナンバーカードをかざして操作すると、医療機関側が健康保険の資格を確認できる。

従来の保険証だけ「6円」負担上乗せに

現在、窓口負担が3割の患者のケースでは、初診の場合、マイナ保険証で受診すると6円、従来型の保険証で受診すると12円の追加負担が発生する。

2024年秋に従来型の保険証を廃止し、マイナ保険証に一本化する方針の政府は、マイナ保険証の普及を後押しするため、従来型の保険証の追加負担を期間限定で、さらに引き上げる方向で調整に入った。

2023年4月から従来型の保険証で受診すると、追加負担が6円値上がりし、初診の場合12円から18円に。現在は追加負担がない再診の場合も、6円がかかる見通しだ。一方で、マイナ保険証で受診した場合の負担額は、現在と変わらず据え置きになるとみられる。

負担を広げる“誘導策”に困惑の声も

政府関係者によると、追加負担の差を広げることで、マイナ保険証へと誘導し、普及を加速させる狙いだという。

しかし、この誘導策に街の人からはさまざまな声が上がった。

60代:
なんで(金額の)差が出なくちゃいけないのかなと。

19歳:
同じことをして値段が変わっちゃうなら、ふに落ちないかもしれない。

40代:
あれもこれも持つよりは、マイナンバーカード1枚で済む方が楽かな。

ちなみに、マイナ保険証に対応していない医療機関では、患者の追加負担は発生しないという。

(「イット!」12月21日放送より)