近畿各地でも日に日に冷え込みが増している。待望の雪が積もった兵庫県養父市の「ハチ高原スキー場」を取材した。

橋本和花子キャスター:
ハチ高原にやってきました。辺り一面雪に覆われていて真っ白です。何歳になってもワクワクします

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一面に広がる真っ白な雪…だがゲレンデを見渡してみるとスキー客の姿が見当たらない。

このスキー場は例年12月の初旬にはオープンしているはずなのだが、ある理由からオープンを延期せざるを得なくなったというのだ。その理由というのが「電気代の高騰」だ。

鉢伏開発観光・ハチ事務所 西坂智 所長:
今年は電気代の高騰によって人工造雪機の稼働を中止せざるを得なかったです

ハチ高原スキー場では、1998年から人口雪のコースを作っていて、いつもならばオープンしているタイミング。

今年は電気代の高騰で人工雪を降らせる機械が使えずゲレンデ作りがストップしている。これは25年目にして初めての事態だということだ。

鉢伏開発観光・ゲレンデサービス課森井健一主任:
(雪の)一山300トン作るのに40万円で去年まで作れたのが、今年は100万円弱。電力の値上げで倍以上、またはそれ以上の金額かかる状態になっています

雪の塊を一つ作るだけで 電気代は”100万円以上”と、例年の倍以上かかる上、気温が上がれば、機械を冷やすための電気代も上がるということだ。

さらに、ゲレンデを整備する圧雪車の燃料代などあらゆる面で負担が増加していて、運営会社は苦渋の決断をした。

リフト券は5,000円に値上げしたが…

2つあるスキー場のうち兵庫県香美町のハチ北高原スキー場だけで人工雪のゲレンデをオープンさせ、共通リフト券を従来の値段から200円値上げして5000円に設定しました。しかし雨の影響などで人工雪が溶けてしまい、オープンしてすぐに一時休業となっています。

そんな中、14日からの急激な寒気でスキー場にとっては待望の雪が降った。雪不足に電気代高騰とすべり出し好調とはいかないが、24日のクリスマスイブには天然雪のゲレンデオープンを目指していて、今回の寒波が恵みの雪となるのか。

(関西テレビ「報道ランナー」12月16日放送)

関西テレビ
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