俳優の渡辺徹さんが、先月28日、敗血症のため亡くなった。61歳だった。”おしどり夫婦”として知られた妻で女優の榊原郁恵さんと、父親と同じ道を歩んだ長男で俳優の渡辺裕太さんが、午後5時から、記者会見を行った。きのうときょう、通夜・告別式が、いずれも家族葬で執り行われたという。
記者会見の中で、郁恵さんは、「渡辺徹のことを無事に見送ることができました。渡辺徹と言う人をやっぱり忘れないでもらいたい、語り合ってもらえたら。私たちも、あの人が喜んでくれるような感じで、しゃべり続けていきたい」と話した。
郁恵さんによると、先月19日に、仕事で秋田に行き、その際、少し発熱が見られたという。検査の結果、新型コロナウイルスは陰性だったが、翌20日に体調が悪化し入院。その後、容態が急変したという。入院中は、ICUで治療が続けられたとのこと。
最期の瞬間の様子について、郁恵さんは「前の日(27日)には、もう心臓が止まっていたと思います。最後の最後まで、私たちが(病院に)来るまで待っていてくれて、それで、しっかりと見届けて、『お父さんご苦労様でした』という風に、あの瞬間を迎えさせてもらいました」と話した。
記者からの「渡辺徹さんに贈る言葉は?」との問いに、郁恵さんは「感謝しかないです」と答えた。裕太さんは「あまり語り合う親子関係ではなかったかもしれないが、『任せたぞ』と言われていると思うので、『分かった。任せてよ』という感じでしょうか」と述べた。
”結婚35年”の父・徹さんと母・郁恵さんについて、裕太さんは、「父親は、周りの人を楽しませるのが好きな人だったので、母親は楽しそうでした。父親の話で一番笑っていると思います」と振り返った。


