どうしても赤ちゃんのそばで寝たいという大型犬の微笑ましい様子に、多くの人が胸をほっこりさせている。
「生後5ヶ月の妹に笑いかけられて思わずにやけてしまう超大型犬」とのタイトルでYouTubeに公開された動画に映るのは、ベッドの上にいる赤ちゃんを少し離れた位置から見つめる大型犬の姿。
赤ちゃんは投稿者さんの娘さん(生後5カ月)で、見つめているのはグレートピレニーズ・シュシュちゃん(1歳半・メス)だ。


シュシュちゃんは娘さんとどうしても一緒に寝たい様子。しかし、ベッドは娘さんが占領しているため、なかなかのることができない。
空いている狭いスペースに頭だけでものせようとしたり、娘さんを軽く揺らして動いてもらおうとシュシュちゃんは奮闘する。


それでも場所を確保できなかったシュシュちゃんは、娘さんの体の横にあった狭いスペースに肘だけをのせる体勢で落ち着くことに。

一安心と思いきや、そこは場所が悪かったようで、娘さんにガンガンと顔を蹴られてしまっている。

蹴られるのは嫌だろうと思いきや、シュシュちゃんはむしろ自分から顔を近づけて蹴られにいっていた。
何をされてもそばにいたいというシュシュちゃんの様子からは、娘さんが大好きという気持ちが伝わってきて、とても微笑ましい。

その後、娘さんが泣き始めたことから抱っこされると、シュシュちゃんはベッドを独り占めできたのだが、全身を乗せることなく半分ほどスペースを空けて娘さんの場所を用意。

そして、隣に娘さんがやってくるとうれしそう。娘さんもどこか満足気な表情に見える。

犬と人間の“姉妹”の様子には「こっちまでハッピーな気持ちになれます」「姉妹仲良しで微笑ましいですねぇ…」「可愛いが渋滞しすぎてる!!」といったコメントが寄せられており、動画は約127万回再生される話題となっている(12月6日時点)。
甘えん坊だけど、娘に対してはお姉さんに!
多くの人をほっこりさせてくれた“姉妹”の様子だったが、普段からよく添い寝はしているのだろうか? 父親であり飼い主でもある「山奥暮らしのシュシュ」さんに話を聞いた。
ーーどうしても娘さんと添い寝したいシュシュちゃんを見てどう思った?
娘が妻のお腹の中にいる時からずっと一緒に見守ってくれて、出産も自宅出産だったので生まれる瞬間も一緒でした。なので、シュシュもどことなく親心?母性?みたいなことを感じてくれているのかなと思いました。

ーーシュシュちゃんはどのような子なの?
超大型犬は2歳くらいまで子犬と言われていることもあり、シュシュはまだ1歳半なので、普段は甘えん坊で少しやんちゃな性格です。
先住犬で長女のビビ(トイプードル・4歳)と戯れあったり、たまにビビに怒られてしょんぼりしたりしますが、娘に対してはお姉さんになってしっかりとした性格になります。

ーー娘さんと添い寝はよくしている?
普段、娘はベビーベッドで寝ており運動がてらリビングで寝転がしていると、いつもすぐにシュシュは娘の近くに来て、添い寝などをします。娘もそれが嬉しいのか、泣いていてもシュシュが近くにくると喜んで笑顔になります。

ーーいつ頃から添い寝するようになった?
生まれる前から娘を認識していたと思うので、娘が生まれたその日から守ろうとしてくれているような行動をしていて、気づいた時には添い寝をするようになっておりました。
最初は、少し娘と犬の関係性がどうなるのか様子を見ていましたが、シュシュの行動や娘の表情などをみて、喜び安心しました。
娘が泣くと寄り添ってくれる
ーー添い寝以外に、娘さんのお世話をしていることはある?
娘をベビーベッドからリビングに寝かすと、すぐシュシュは娘のところにやってきて、オムツ(布オムツ)の匂いを嗅ぎ、おしっこや排便をしていると私たちに教えてくれます。また、娘が泣いていると心配そうな顔で娘に寄り添うような行動をしてくれます。

ーー“姉妹”の様子をどう思っているの?
犬の行動は未知のトコロもありますので、必ず目を離さず見ていますが、人間と犬の関係を超えた家族なんだなと思っております。

ーー動画には多くの反響があるが?
まず家族の記録として、そして、離れている妻の両親や友人・知人用に公開しておりましたが、視聴者の皆さんの多さにびっくりしております。そして「癒やされました」などのコメントをいただくと、自分たちと一緒の感情を持っていただいているんだなと感じました。これからも一緒に娘とビビ・シュシュの成長を温かく見守って頂けたら嬉しいです。

ーー今後、どのように育っていってほしい?
私も生まれた時から犬がいた生活で成長してきました。小さいながらも犬にたくさんのことを教えてもらいました。嬉しい時は一緒に喜んで、悲しいことがあれば一緒に乗り越えて、そして命の大切さを学びました。
娘にも楽なことばかりではないですけども、ビビとシュシュと仲良く一緒に、身体も心も成長していってほしいと思います。
シュシュちゃんは、娘さんの生まれたその日から、“姉”として守ろうとしてくれていたという。狭いスペースしかなくても、蹴られても一緒に寝たいというのは、一番そばで娘さんを守ってあげようとしていたのかもしれない。
これからもお互い仲良く、すくすくと成長していってほしい。