「い・ろ・は・す天然水」が、簡単に“平たく”たたんでリサイクルできるペットボトルにリニューアルされる。

従来より2割小さく! “折りたためる”ペットボトル

コカ・コーラシステムは、「い・ろ・は・す 天然水」のボトルを13年ぶりにリニューアルし、12月5日、全国で発売する。

よりスムーズにのみやすい形となり、ラベルは下に取り付けられた
よりスムーズにのみやすい形となり、ラベルは下に取り付けられた
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なだらかな肩口の捻り構造で、よりスムーズに水を飲むことができるようになり、水の透明感を認識しやすいようにラベルは下に付けられた。

経済部 麻生小百合 記者:
これまでは飲みきった後に絞ってボトルをつぶしていましたが、新しくなったものは、平たく折りたたむことができます。

これまでは絞ってボトルを小さくしていたが(左)、平たく折りたためるようになる(右)
これまでは絞ってボトルを小さくしていたが(左)、平たく折りたためるようになる(右)

たたんだ後は、これまでと比較して約2割小さくなり、場所を取らずにバッグなどにも入るということだ。

エコを歓迎する一方、使い勝手や見た目の悪さは受け入れない消費者

このニュースについて「Live News α」では、一橋ビジネススクール准教授の鈴木智子(すずき ・さとこ)さんに話を聞いた。

三田友梨佳キャスター:
新しい「い・ろ・は・す」の試み、マーケティングや消費者行動を研究されている鈴木さんの目には、どのように映っていますか?

一橋ビジネススクール 准教授・鈴木智子さん:
ペットボトルをリサイクルしてペットボトルをつくるという「ボトル to ボトル」など、消費者に分かりやすい持続可能な取り組みをしながら、飲みやすいペットボトルの形や、透明感あふれる「ラベルレス」のデザインは、機能的でとてもおしゃれですよね。

いま消費者は、エコでないと歓迎しない一方、エコだからといって、使い勝手や見た目の悪さなどを受け入れてはくれません
今回の試みは、方向が異なる2つの要望を、同時にクリアしているように思います。

三田友梨佳キャスター:
時代の流れを商品に反映させながら、消費者の心をいかにつかむのか。なかなか難しい部分もありますよね。

一橋ビジネススクール 准教授・鈴木智子さん:
商品パッケージは、店頭では広告の役割を果たしながら、企業やブランドの考え・価値観を瞬時に認知させることにも貢献します。
環境問題やSDGsの認知の高まりを受け、パッケージデザインの変更を検討するブランドもあるかと思いますが、これには大きなリスクがあることも考慮しておく必要があります。

三田友梨佳キャスター:
リスクと言いますと、慣れ親しんだ商品パッケージが変わったことで、消費者が戸惑ってしまった、そのような事例はあるのでしょうか?

一橋ビジネススクール 准教授・鈴木智子さん:
例えば、アメリカで人気のスナック菓子「Sun Chips」が、土に還る生物分解性の環境配慮型のパッケージに変更した際、「袋の音がすごくうるさい」というクレームが多く、売上げが1割程減少してしまいました。
慌てたメーカーは従来のパッケージに戻したのですが、今度は「環境対応よりも自社の利益を優先するのか」と批判が見受けられました。
そして土に還って、音も静かなパッケージ開発に成功して、ようやく消費者の支持を受けたケースがあります。

商品のパッケージは、購入者との最初の出会いを演出する重要なツールですが、SDGsなどの時代を反映しつつ、選ばれる商品としての“顔”である必要があります。

三田友梨佳キャスター:
商品の売り上げを高めることはもちろん、企業への信頼を高めるためにも、商品の“顔”であるパッケージに、各社の戦略が問われているようです。

(「Live News α」11月29日放送分より)

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