野党から辞任要求が出ている秋葉復興相。
国会で手にしていたのは答弁用の分厚い資料だ。この答弁の準備をめぐり、野党から厳しい追及を受けた。
国会答弁準備のため視察延期に批判
立憲民主党・源馬議員：
27日の被災地・福島への視察のご予定だったそうですが、なぜこれを取りやめられたんですか？
秋葉復興相：
国会での審議において丁寧に説明をさせていただく必要があると考えまして、日程の変更をお願いさせていただいたところでございます。
27日の福島出張の公務を延期した理由が「答弁を準備するため」と説明。この説明に身内の自民党内からも「答弁の準備のために復興大臣が日程変更し、被災地に迷惑をかけるのは言語道断だ」と批判の声が上がった。
立憲民主党・源馬議員：
そもそも大臣としての資格がないんじゃないですか。総理どう思いますか？
岸田首相：
大臣としての職務をしっかり果たす、これは大事なことでございます。合わせて国会に対しての説明責任を果たす、これも大臣として大事な職責だと。
予定をキャンセルされた福島県民からは、「やっぱり来ていただかないと、やっぱり見ていただかないと現状っていうのは言葉じゃ分からないものね。期待してた分、寂しい」という声や「本気でこの被災地を考えてくださる方に（復興大臣に）なっていただきたいです」といった不満の声が上がった。
教団への支出を釈明
さらに野党側が追及したのが「旧統一教会」との“接点”だ。
秋葉大臣が代表を務める支部は2021年7月、教団の友好団体に2万4000円の会費を支出。秋葉大臣はこの会費が実際は「雑誌購読料だった」と明らかにした。
領収書のただし書きには「世界思想代として（一年間）」と書かれ、支払先は「世界平和連合」となっている。
しかし、世界平和連合のホームページを見ると、「世界思想」は1冊800円。1年払いでも1万800円で2万4000円にはならない。
立憲民主党・源馬議員：
なんで2万4000円も払うんですか？寄付したんですか？
秋葉復興相：
あくまでも雑誌購読としてお願いをされ、その雑誌購読としての費用をお支払いしていると聞いています。
立憲民主党・藤岡議員：
最初に（収支報告書に）「会費」って書いてあるんですよ。これなんらかの会員ではないかと普通は思いますよ。
秋葉復興相：
本来は「会費」ではなくて、「資料代雑誌購読費」として計上すべきところのミスが判明したので、本日修正の手続きを行うと。
立憲民主党・藤岡議員：
それは雑誌の購読料を含めた会費だったんだと思うんですよ。
この藤岡議員の指摘に対し、秋葉復興相は首を横に振って否定するしぐさをみせていた。
国会終盤で野党が照準を合わせる秋葉大臣。記者から“辞任”について聞かれると「国会で丁寧にお答えさせていただいているところです」と答えた。
一方、岸田首相は「説明責任を果たすことが重要だ」として、秋葉大臣の更迭を改めて否定した。
（「イット！」11月28日放送より）
