キラキラと輝く、まるで「海の宝石」。年末年始の食卓には欠かせないイクラ。ここ数年、価格の高騰が続いていたが、今シーズンは食品の値上げラッシュの中でも、比較的手に入りやすくなっているという。

予想外の水揚げ量

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次々と港に揚げられる秋サケ。

赤潮の影響を受け、2021年の水揚げ量は1600万匹あまりだったが、2022年は2倍近くの約2900万匹に達している。

川に遡上したものを含めると、7年ぶりに3000万匹の大台に乗った。

北海道東部の標津町の水産加工会社は、イクラの生産でフル稼働している。

山十前川商店・新浜健太さん:
うれしいですね。予想していないぐらいの水揚げ。前の年の2倍前後のイクラを作っている

豊漁の恩恵は食卓にも。

札幌市内のスーパーには、税込みで100グラム700円台の「生筋子」が所狭しと並んでいる。

札幌市東区のスーパー「マルコストアー東苗穂店」では、2021年は100グラム当たり1000円台以上だった「生筋子」が、2022年は700円台から800円台に。

秋サケの豊漁が続いていることから、仕入れを続けている。

生筋子を買った客:
2021年はイクラは一切食べなかった。久しぶりに食べたいと思った

生筋子を買った客:
ずっと高かったから、これはお安いですね

マルコストアー・滝澤貴勝さん:
2022年の出始めは2021年と同じような値段だったが、ここにきて値段が下がって買いやすくなった。仕入れを担当して5年目だが、11月にサケが豊漁なのは初めて。

食品の値上げが相次ぐなか、「生筋子」の値動きは?

マルコストアー・滝澤貴勝さん:
年末にかけてイクラのしょうゆ漬けを食べることが多いので、今この機会に買っておくのがチャンス。豊漁が続く限りこの値段で販売したい

豊漁が続く秋サケ漁。2021年は赤潮などの影響で高根の花だったイクラだが、年末年始にかけて期待が持てそうだ。

北海道文化放送
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