横田めぐみさん拉致から41年

北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんが連れ去られてから11月15日で41年になる
父、滋さんは14日に86歳の誕生日を迎えた。
被害者の両親たちはみな高齢化し、残された時間は長くない。

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「早くご両親が元気なうちに戻してほしい、それだけ」

両親たちを支えたい、元気なうちに一目会わせたい、そんな思いで活動を続けている人たちがいる。
横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会」の代表、池田正樹さん。

これまで同級生でバイオリニストの吉田直矢さんと一緒にめぐみさん救出に向けたコンサートを開催したり、署名活動を行ってきた。

小学生の頃、器楽部でチェロを演奏していた池田さん。
今年は、吉田さんからの思わぬ一言で、チェロを入手、半年間練習に励んだ。

「僕たちがあの日に返れば、横田さんは必ず戻るからという思いで弾きたい」

池田さんがチェロを最後に演奏したのは小学校6年生の時。めぐみさんが拉致されるちょうど1年前だった。

久しぶりの演奏に向けて日々練習を続ける中で「音符も読めず音の合わせ方も忘れ、42年の年月を改めて感じた」と言う。

半年間の練習で選んだ1曲はビバルディの「四季より 春」♪

めぐみさんが帰ってきて、第二の人生で春を感じてほしい、そんな思いからだった

そして迎えたコンサート当日。

池田さんのチェロ、そして吉田さんのバイオリンの音色が響く中、用意された席にめぐみさんが座ることはなかった

――めぐみさんが帰ってきて会えたら伝えたいことは?

池田正樹さん:
同級会を落ち着いたらしたい。集まってあだ名で呼び合って、たまに冗談半分で喧嘩して、中学生小学生の頃に戻る。横田さんが戻ってきたらタイムマシンになれるんじゃないかな

横田早紀江さん「無事に帰ってきてくれさえすれば…」

横田早紀江さんはめぐみさんについて「元気なんだと信じているし、無事に帰ってきてくれさえすればいい。ただそれだけなんです」

いつ取材をしても返ってくる答えは、どこにでもいる子供を思う母親の気持ち。

横田早紀江さん:
この問題をきちっと日本が解決していかなければ、積み残されていくことだけは絶対に許せない。(政府は)国民がこれだけ連れ去られ、40年も経っていることをもっと重く考えて動いて頂かないと

史上初の米朝首脳会談が行われた今年。

今月9日には、日朝高官が水面下で交渉を続けているとの情報もある。政府に課せられた課題の解決は急務だ。

中学校に行ったまま帰ってこないめぐみさんを待ち続ける家族の思い、同級生の思いは41年前から変わっていない。

(執筆:フジテレビ社会部 滝澤教子)