スマートフォン向けの新作ゲームの開発情報をめぐり、ゲーム会社「スクウェア・エニックス」の従業員だった男ら2人が、インサイダー取引をした疑いで、東京地検特捜部に逮捕された。その後の取材で、男が入手したのは、人気ゲーム「ドラゴンクエストタクト」に関する情報だったことが分かった。
金融商品取引法違反の疑いで特捜部に逮捕されたのは、スクウェア・エニックス従業員だった佐崎泰介容疑者(38)と、知人の鈴木文章容疑者(40)の2人。

調べによると、佐﨑容疑者は、スクウェア・エニックスに勤務していた2019年11月下旬ごろ、スクウェア・エニックスとオンラインゲーム制作会社「Aiming」が共同で開発していた、スマホ向けの新作ゲームに関する情報を知ったという。
そして、その情報が発表される前に、Aimingの株式およそ16万2000株を、合わせておよそ4720万円で買い付けた、インサイダー取引の疑いがもたれている。
その後の取材で、佐崎容疑者が入手したのは、当時、開発が進められていた「ドラゴンクエストタクト」に関する重要情報だったことが分かった。
佐崎容疑者は、「ドラゴンクエストタクト」に関する情報が発表されれば、Aimingの株価が値上がりすると考え、株を購入したとみられている。取引の際、自身の名義で買い付けた他、知人の鈴木容疑者に買い付けさせていた。