事件発生から9年が経ち犯人が逮捕された「餃子の王将」社長の殺害事件。銃撃現場となった王将本社前には花束がたむけられ、中には殺害された大東さんへの感謝の気持ちが綴られた手紙も添えられている。

組織的関与の疑いも視野

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特定危険指定暴力団・工藤会系の組幹部、田中幸雄容疑者(56)は9年前、王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72)を銃撃して殺害した疑いが持たれている。

犯行時間帯には、盗まれたバイクが現場近くを走行し、九州ナンバーの車がバイクに並走。 警察は複数人が事件に関与しているとみて工藤会の組織的な関与がある疑いも視野に、異例の厳戒態勢で捜査している。

通常であれば、逮捕された容疑逮捕された容疑者の身柄は検察庁へ移されるが、特例として、検察官が警察署に入った。

"防弾仕様"の車で

さらに30日、勾留請求の手続きのため、一時裁判所へ身柄を移された際は、防弾仕様の車で移動した。

また、警察が慎重に捜査しているのが、王将フードサービスと福岡県の企業経営者だった男性との、およそ260億円にものぼる「不適切な取引」。 事件当時、大東社長は経営を立て直すため、一連の取引を清算しようとしていたというのだ。

警察は29日、男性に任意で事情聴取した。

(Q.現在A氏との関係は一切ない?)
王将フードサービス・渡邊直人社長:

現在ですか?現在は一切ございません。発生以来、ずっと一刻も早い全容解明と事件の解決を願っております

田中容疑者は、事件に関して「黙秘」しているということだ。

(関西テレビ「報道ランナー」10月31日放送)

関西テレビ
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