史上最年少の9歳でTリーグに出場した、京都の卓球少女・松島美空選手。小さなプロ選手のデビュー戦の相手は、男子のエース張本智和選手を兄に持つ、張本美和選手(14)だ。1ゲームを取ることはできなかったものの、最年少のTリーガーはデビュー戦を堂々と戦い抜いた。

小学3年生で異例のプロ契約

松島美空選手は、2013年生まれの9歳。京都の卓球一家に生まれ、1歳のときには、すでにラケットを握っていた。

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卓球漬けの毎日を送る小学3年生は、同年代ではまさに敵なし。数々の最年少記録を打ち立てている。

その実力と将来性から、2022年に地元・京都に誕生したTリーグチームと異例のプロ契約を結んだ、天才卓球少女だ。

松島美空選手(2022年6月):
試合でボコボコに負けたりしたらチームにも迷惑がかかるから、一本でも多く取れるように頑張ります

 最年少でのデビュー戦

10月22日、卓球のトップ選手が集うTリーグで、史上最年少での“デビュー戦”に挑んだ。
対戦チームの木下アビエル神奈川には、平野美宇選手ら日本を代表する選手が数多く所属している。

緊張がピークに達する中、4試合目で美空選手がついにコートへ。相手は男子のエース張本智和選手を兄に持つ、張本美和選手(14)。5歳年上で、身長差はなんと30センチ以上ある。

第1ゲームが始まった。美空選手は必死に食らいつくがパワーの差で圧倒され、11-2でこのゲームを落とした。

松島美空選手:
相手のほうが強いから、まずは向かっていく気持ちで。“あきらめない”のは絶対にやるって思っていた

この舞台で、最後まで「自分の卓球」を貫くと決めていた美空選手。第2ゲームでは「攻めの卓球」で5連続ポイント!初めてリードを奪った。

その後は逆転され、第3ゲームも張本選手に取られた。1ゲームを取ることはできなかったものの、最年少のTリーガーはデビュー戦を堂々と戦い抜いた。

試合を終えた美空選手に、「今日の試合は100点満点で何点?」と聞いたところ…

松島美空選手:
分からん…相手が強かったけど、2セット目は相手がドライブしてきたボールをいいラリーはできたから、それは良かった。(Tリーグに)次出たら1ゲーム取りたい

最高峰の舞台を経験し、また一つ大きくなった美空選手。これからも伸びしろたっぷりだ。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月26日放送)

関西テレビ
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