生後6か月から4歳以下の乳幼児を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種がスタートした。大人の10分の1の量を3回に分けて接種する。ワクチン接種の効果と安全性、気になる副反応について専門家に聞いた。
生後6か月~4歳、大人の10分の1の量を3回に分けて

乳幼児の保護者からは不安の声が聞かれるワクチン。無料で「努力義務」となっているが、専門家はどう見ているのだろうか。

広島大学病院小児科学・岡田賢教授:
積極的に打ってくださいというお願いぐらいで思ってもらえばいい。決して強制ではありません

これに対し、保護者からは不安の声が多く聞かれる。
5か月の子の母:
不安ですよね…不安しかない

8か月の子の母:
副反応が怖いですよね、そこが難しい判断ではありますよね
5か月の子の母:
大人でも副反応とか結構あるので、子どもが打っても大丈夫なのかなと思います

5か月の子の母:
やっばりしばらくは様子見かなと思います

「予防効果は7~8割 まず基礎疾患のある子どもから」
気になる効果と副反応について専門家は…
岡田賢教授:
7割から8割程度の予防効果があるとに見られています。副反応が比較的少なめに抑えられていて、発熱が5%強、そして倦怠感を訴える、これは1歳超えての訴えられるお子さんだけですけれども大体2~3割程度。赤ちゃんの場合はしんどかったら機嫌が悪くなりますが、そういうお子さんは半分程度と言われています

岡田教授によると、6月に始まったアメリカの接種率は9月末の時点で9%と、進んでいないのが現状だ。

岡田賢教授:
海外でもこのワクチンを不安に思う方がいらっしゃるのが現実です。ガンガン打っていこうと言える状況ではないと考えています

岡田賢教授:
今後、安全性や有効性がもっと大きな規模で分かってくると、より安全に打ちやすい状況に変わってくるのではと思います

岡田賢教授:
そういった意味で、やはり基礎疾患のあるお子さん、特にかかると重篤になる可能性がある方をまず優先的に打っていく。まだまだ様子を見ながら、リスクの高いお子さんからワクチンを打っていって、守っていくという段階かなと思っています
(テレビ新広島)