観覧応募は96万人以上、俳優の木村拓哉さんが出演する「ぎふ信長まつり」。開催まであと7日を切り、とにかく安全な開催に向け、行政も気を引き締めている。
街はワクワク…盛り上がるほどに、行政はピリピリ
10月26日朝、岐阜市役所で開かれた会議。柴橋市長や警察、それに鉄道会社が出席し、ピリピリとした雰囲気の中で始まった。

11月初旬開催の「ぎふ信長まつり」。6日の騎馬武者行列とトークイベントに、木村拓哉さんが織田信長に扮して登場するとあって、大きな話題を呼んでいる。
行列の観覧定員は1万5000人だが、「一目見たい」と応募があったのは96万人分以上。岐阜市はすでに警備費として3150万円を計上しているが、想像を超えるフィーバー…。
この安全対策会議で、当日の交通規制などを確認した。
柴橋正直岐阜市長:
当日、多くの方が私どもの街にいらっしゃる可能性が非常に高いということで、私どもなりの危機感を持っているところでございます。安全第一で、ぎふ信長まつりを成功させる。とにかく安全が第一であると
行政がピリピリしている一方…
リポート:
岐阜市の中心部を歩いています。あっ!今来たバスにラッピングされているのは…信長ですね!街の中心部を、信長が颯爽と走り抜けています

岐阜市内を駆ける信長公のイラスト。実は10年前から、信長のデザインを施したラッピングバスが巡回バスとして運行している。
岐阜バスの担当者:
岐阜=信長で結びつけていらっしゃらない方も多いので。やっぱり木村拓哉さんで今すごく沸いていると思うので、岐阜の街や歴史等を県外の方にも体験していただけたら、うれしいなと思っております
岐阜市に根付く「信長色」。探してみると、他にもあった。
金華山の展望レストラン。450年前の信長気分で食べられるのが、イチオシメニューの「勝ち戦!信長どて丼」。豚のホルモンと牛すじを岐阜みそで煮込み、からしを乗せてご飯と一緒にいただく。

デザートには「信長バナナアイス」も…

(Q.なぜバナナ?)
ぎふ金華山ロープウェー広報部:
ルイス・フロイス(ポルトガルの宣教師)が信長にバナナを献上したということがあり、(信長が)日本人で初めてバナナを食べたんじゃないかという説もあります
“バナナを初めて食べた日本人は織田信長”説から生まれた、甘いひんやりスイーツだ。
ぎふ金華山ロープウェー広報部:
岐阜の歴史も注目されるということでございます。これを機に、岐阜の街が盛り上がれば本当にありがたいと思っております。本当はぜひ木村拓哉さんにもお越しいただいて、食べていただけたらありがたいなと心より思っております
一方、市街地の商店街にある「柳ヶ瀬天ぷらクラブ」。こちらの売りは、その名も「信長天丼」。

柳ヶ瀬天ぷらクラブの田中信志さん:
立派な大きなエビを1本と、それに付随したエビを2本つけて、信長のイメージで中央にドカンと置いたものを命名しました
衣に包まれたエビ。頭にはエビみそ団子も入っている。大河ドラマの放送に合わせ、3年前に企画したメニューだが、「信長まつり」に木村さんがやってくることを記念し、この度エビのサイズをパワーアップ。その長さは実に25センチ。
そして実はこのお店、信長だけでなく、木村さんとも繋がりが…
妻・田中雅子さん:
結構ファンで、この度は木村さんがいらっしゃるということで、嬉しくてもう
妻・雅子さんは、コンサートに行ったこともある木村さんのファン。
田中雅子さん:
できれば食べていただければと思います
今か今かとその日を待つ、信長推しの街・岐阜。信長まつり効果でその知名度も上がるのか…。木村拓哉さんは11月6日にやってくる。
(東海テレビ)