鉛筆の削りかすを生かした“おもしろ文房具”を、意外な企業が販売して人気を集めている。

それが、調味料メーカーの「オタフクソース」が商品化した「お好み焼鉛筆削り」。お好み焼きを小さくした形で、ソースなども再現している。

見た目だけでも完成度が高いが、ユニークなのが使ったとき。鉛筆を差し込んで回すと、削りかすが表面の中央に出てくることから、お好み焼きにかつお節がかかっているように見えるのだ。

「お好み焼鉛筆削り」(提供:オタフクホールディングス)
「お好み焼鉛筆削り」(提供:オタフクホールディングス)
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「お好み焼鉛筆削り」は手回し式で、大きさは本体が直径5cm、穴が直径約1cm。価格は528円(税込)で9月8日に発売したところ、1週間で売り切れるほどの人気商品となったという。

オタフクソースの公式サイトより
オタフクソースの公式サイトより

その後、10月21日から再発売となり、通販サイト「楽天市場 オタフク公式オンラインショップ」などで取り扱うほか、生活雑貨店「ロフト」の一部店舗でも販売しているという。なお、売り切れた場合は、入荷次第の発売を予定している。

デザインを見て「実現しないともったいない」オタフクソースが動いた

実は「お好み焼鉛筆削り」のデザインは、創作作品のクリエイター・ミチル(@mitiruxxx)さんが考案したもので、2021年12月にTwitterに投稿されたもの。なぜ、実物にしようと思ったのか。オタフクホールディングスの担当者に経緯を聞いた。


――なぜ「お好み焼鉛筆削り」を商品化した?

ミチル様の鉛筆削りのデザインが、Twitter上で52万いいねを獲得し、テレビでも放映されるなど話題になっていることを拝見しました。驚くと同時にこんなにも素敵であれば「実現しないともったいない」と思い切ってミチル様へご連絡差し上げました。当社が商品化することで、これまで以上にお好み焼き文化を広めることに繋がるのではないかという考えもございました。

話題となったミチルさんの投稿(ミチルさんのTwitterより)
話題となったミチルさんの投稿(ミチルさんのTwitterより)

――かつお節に見えるアイデアをどう思った?

「何これ~!」と社内で盛り上がりました。クスッと笑える素敵なデザインだと思いました。毎日お好み焼きをみているのに、思いつきもしませんでした(笑)


――商品化にあたりこだわったところは?

ミチル様の原案にはないのですが、ソースメーカーですので、ソースの垂れ落ち具合や、照り具合にこだわりました。ただ、ミチル様のデザインには多くのファンの方がいらっしゃるので、ファンの皆様に喜んでいただくためにも、その他は忠実に再現するよう気をつけました。

赤鉛筆では紅ショウガのように(提供:オタフクホールディングス)
赤鉛筆では紅ショウガのように(提供:オタフクホールディングス)

――Twiiterを通じて商品化したことをどう思う?

素敵なアイデアに出会えてよかった、弊社だけでは生まれなかったであろうと感じています。弊社は商品化しただけですが、それに踏み切ったのも、ミチル様のアイデアをご覧になった皆様が「商品化してほしい」とお声をあげてくださったからこそです。

実際にお会いすることはありませんでしたが、Twitterを通して一緒に商品化に向けて動き、みんなでつくった商品と考えています。これまでにない商品化のモデルでとてもよい経験になりました。

架空のアイデアで不安だったが「かつお節に見えた」

ちなみにミチルさんは、CGを活用しつつ創作のアイデアを生み出していて、過去に編集部でも「水滴が“猫の足跡”になる肉球ボトル」を取り上げたことがある。

(参考記事:「これがホントのペットボトルか」水滴が“猫の足跡”になる肉球ボトルがかわいい…販売予定はあるの?制作者に聞いた

では、このお好み焼きの鉛筆削りはどのようにして生まれたのだろうか。ミチルさん本人にも聞いた。


――今回の鉛筆削りのアイデアはなぜ思いついた?作品はどのように作られた?

鉛筆の削りかすがかつお節に似ていると感じ、お好み焼きの形にしてみました。(制作は)CGになります。(時間は)3~4時間程になり、(難しかったところは)特になく、すんなりできました。


――商品化のオファーを受けたのはいつごろ?当時の心境を教えて。

2021年の12月になります。お好み焼きといえばオタフクソースなので、率直に嬉しかったです。

ミチルさんのデザイン(提供:オタフクホールディングス)
ミチルさんのデザイン(提供:オタフクホールディングス)

――実際に「お好み焼鉛筆削り」を見てどう思った?

もともとは架空のものなので、物としたとき鉛筆の削りかすがかつお節に見えるのかという不安があったのですが、しっかりかつお節に見え、良かったです。


――今後の目標や意気込みを聞かせて。

お好み焼鉛筆削りのように、商品化に結びつくようなプロダクトを発表していきたいです。

架空のアイデアとして生まれたものが、反響を呼び実際に商品化される。自由なコミュニケーションができる、SNSの良さが出たといえるかもしれない。こんな商品は今後も増えていきそうだ。

記事 4716 プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。