暑い日に冷えたペットボトルを外に出すと、容器が結露し水滴が底などについてしまう。持っていた手や置いていた場所が濡れてしまい、嫌だと思う人も少なくないかもしれない。
そんな中でこの水滴を、かわいい足跡にした作品がTwitterで話題になっている。

「肉球ボトル ペットボトルの水滴で、猫の足跡がつきます」とのコメントと共に投稿されたのは、一見、何の変哲もないような1本のペットボトル。
しかし、猫のラベルが貼られたペットボトルの底の部分が肉球のような形になっており、持ち上げると水滴の跡が“猫の足跡”になるというわけだ。

投稿したのは、クリエイターのミチルさん(@mitiruxxx)。
このかわいい作品を見た人からは、「欲しい。洗ってずっーと使う!」「全部のペットボトルこれにしてほしい」「販売したらこれしか買わない!!」「これがホントのペットボトルか……」などのコメントが寄せられ、27万4000いいねがついている。(7月19日時点)
肉球の“丸み”と“かわいさ”を追求
SNSでも大きな反響となった“肉球ボトル”だが、どのようにして作ったのだろうか? また今後、販売する予定はあるのか? 気になることをミチルさんに聞いた。
ーーなぜ「肉球ボトル」を作ったの?
冷えたペットボトルの底にたまる水滴の跡に悩まされていたので、猫の足跡になったらかわいくて愛おしくなるなと思い形にしてみました。
ーーどうやって作ったのか教えて
(まず実物の)ペットボトルを改造して、ある程度の形が整ったら、CGでペットボトルの底を補正して画像上で作成してます。なので実際には存在しない架空のプロダクトになります。制作時間は4時間程。実物は存在しなく画像のみで再現しております。

ーーこだわった部分はどこ?
肉球の丸みとかわいさが再現できるよう工夫しました。作品づくりにおいて、「かわいい」と思ってもらえるようなものを心がけて創作しているため、ボトルのパッケージや肉球形状のかわいさを追求しました。またメインである「肉球」の形をしたボトルの底や、猫の足跡に目が行くよう他の要素はシンプルにしてみました。
ーー難しかった部分を教えて
ペットボトルの底が肉球の形で理想通りのかわいい足跡になるかを、改造したペットボトルで何回かテストしました。

「実際に作っていただける企業様を募集中」
ーー「欲しい」というコメントが多くあるが、商品化の依頼はあった?
実際に作っていただける企業様を募集中になります。企業様にお声掛けを頂いたら商品化に結び付けたい気持ちがあります。
ーー商品化した場合、どんな飲み物が似合いそう?
りんご・オレンジ・グレープなどのフルーツジュースとしてバリエーションがあったら、パッケージもカラフルで可愛くなるなと思いました。
ーー実物を制作する予定はある?
今のところ予定してないです。これからも、生活の中でのワンシーンや身近にあるものでモチーフとし、「クスッ」と笑みがこぼれるような作品づくりをしていきたいなと思います。
ーーこのような作品を制作する際、心がけていることを教えて
創作のコンセプトとして特にがっちりは決めてないのですが、日常生活にあるものや生活のワンシーンをモチーフにして、かわいいと思ってもらえるような創作を心がけています。
肉球ボトルは生活のワンシーンで負のイメージがある「ペットボトルにつく水滴の悩み」をかわいくできないかと思い創作しました。
似た作品としまして以前投稿した「コロコロの修正テープ」もコロコロの悩みであるテープが床にベタッと貼りつく負のイメージがある生活のワンシーンをモチーフにしました。

ーーこれまでの中で、お気に入りの作品は?
こたつのキーキャップ。この時期は寒く、こたつに逃げたかったのでエスケープボタンに設置し共感を頂けたため嬉しく印象深い作品です。

ミチルさんによると、まだ商品化する予定はないそうだ。ただ、企業からの声がけがあれば、「商品化に結び付けたい気持ちがある」とのことだ。
また、今回の反響にミチルさんは、「『かわいい』との声を多く頂けたため、伝わって嬉しいです」と話していた。これからどのような「かわいい」作品が生まれるのも楽しみだ。
肉球ボトル
— ミチル (@mitiruxxx) July 12, 2022
ペットボトルの水滴で、猫の足跡がつきます。 pic.twitter.com/etfq5EZ7Q5