あなたの身の回りでも、「これって大丈夫かな?」と思うことはないだろうか。

サンマのはらわたは食べても大丈夫?サンマにいる糸のような物体は何?骨付きチキンの赤い部分は生焼け?膨張した果物缶、開缶しても大丈夫?

そんな、ちまたの疑問を調べてみた。

実は栄養たっぷり 美肌効果も

10月10日、福島県の小名浜港でサンマが初水揚げされた。記録的な不漁により特別遅かった2021年と比べ、2022年は約2カ月早く、例年通りの初水揚げとなった。

小ぶりだが脂のりは上々。塩焼きなどで食べる機会も増えそうだが、みなさんはサンマを食べる時、はらわたをどうしているだろうか。

福島テレビ「空ネット」のでツイッター調査をしたところ、「食べない」が75%、「食べる」が25%だった。

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そもそも、サンマのはらわたは食べても大丈夫なものなのか?

ウェザーニュースによると、はらわたはおいしいし栄養たっぷりだという。サンマは胃がない“無胃魚”のため食べた餌が体内に残らないので、はらわたが臭くなりにくく、鮮度も落ちにくい。それに、はらわた自体も実はビタミンAが豊富で、美肌効果が期待できるという。

赤や黒の”糸”は何? アニサキスが心配な時は

はらわたは食べても大丈夫ということだが、サンマを食べた時、赤や黒の糸のようなものを見たことはないだろうか。これは、いったい何なのか?

これは寄生虫で赤いものは「ラジノリンクス」、黒いものは「サンマヒジキムシ」といい、しっかり焼けば問題なく食べられるということなのでご安心を。

また、サンマの魚体にある青い点はウロコ。これも食べても大丈夫だという。

同時に番組ツイッターには「最近アニサキスが怖くて、刺し身や寿司をめくって確認して食べるので、大変味気ないものになっています」というコメントも寄せられた。

サンマの刺し身が好きだという人も多いと思うが、魚食普及センターによると、「アニサキスが心配な方は、サンマを家の冷凍庫で1週間冷凍してから刺し身にすると安心です。刺し身じゃなくても、焼いて熱をしっかり通せばアニサキスは死滅するので大丈夫」とのこと。

骨付きチキン 赤いのは生焼け? 膨張した缶詰の処理方法は

他にも「これって大丈夫?」という質問が寄せられた。火をよく通した骨付きチキン、骨の周りが赤いのは生焼けなのか?

コープこうべの商品検査センターが、こういった消費者の疑問に答えていた。それによると、「これは生焼けじゃなくて骨髄液の色。骨および骨付近の肉が赤く変色する現象は珍しいものではない」という。しかも、うま味や栄養があるというので、食べないのはもったいないのかもしれない。

そして、もう1つ。賞味期限が10年過ぎた果物の缶詰が膨張。捨てるにしても処理しなければならない。どのように処理したらいいのか。

中身が気になるが、持ち主が開缶してみると真っ黒で、缶の内部は何かが溶けているようだった。

缶の内側が溶けている?
缶の内側が溶けている?

コープこうべの商品検査センターによると、「賞味期限を過ぎると缶の内部のスズが溶け、鉄が露出してしまう。その鉄と果実の酸が反応して水素が発生し、膨張した」という。「普通に開缶すると噴出するおそれがあるので、水を入れたバケツの中で開缶して処理をしてください」とのこと。

気になっていたものの、正体や対処法を知ると意外な発見がある。皆さんも「これって大丈夫?」を調べてみては。

(福島テレビ)

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