今や生活に欠かすことの出来ないスマートフォンだが、一方で子どもたちが夢中になってけんかになることもあるのでは?親も一緒にルールを実践!?
スマートフォンやゲームなどと上手に付き合うヒントを紹介する。
子どもからメディアを遠ざけるのはほぼ不可能
有馬理恵リポーター:
今や生活の一部となっているデジタル機器。熱中する子ども達に保護者はどのように向き合えば良いのか考えます
教えてくれるのは、メディア安全指導員の山崎カオリさん。
県内各地の学校に出向き、保護者や子どもたちにメディアの利用に伴う影響や問題点・対応策を伝えている。
県 メディア安全指導員 山崎カオリさん:
保護者の方からは、「ルールが守れない」、「ゲームばかりでどうしたものか」という相談も多く寄せられているんですが、子どもからメディアを遠ざけるのはほぼ不可能に近いと思うので、うまく付き合っていく方が建設的ではないかと思います
例えば、ルールが守れなかったら取り上げるといった一方的なペナルティは、実は逆効果だという。
県 メディア安全指導員 山崎カオリさん:
ダメって言われるとやりたいことを隠れてやるかもしれない。そうなると、子どもがトラブルに巻き込まれたときに、親に相談できないという悪循環が起こる方がもっとこわい。ルールが守れなかったら、なぜそうなったのかその都度ルールを決め直すとか、話し合うとか、ルールをアップデートしていくのがおすすめだと思います
“大人も一緒に”作ったルールを実践
そこで取り組みたいのが、子どもと一緒に体験してみることだ。
県 メディア安全指導員 山崎カオリさん:
どんなところに面白さを感じているのか、どんな機能があってどんなふうに遊んでいるか、誰とつながっているのか知ってほしいと思います。やっていることを認めてあげるプロセスも必要だと思います。子どもは自分のことを理解してもらえる大人、周りの人に自分のことを話したいという気持ちになると、その人の言うことを聞いてみようという気持ちになると思うんです
これが、新たなルール作りのヒントになる。
県 メディア安全指導員 山崎カオリさん:
ルールを作ったら保護者は守れると思ってしまいがちなんですが、ルールは守れない前提で話し合いを重ねていく。話し合いながら子どもが自分で「こうする」と子どもからルールを決められるといいなと思うんです
そして大事なのは作ったルールを「大人も一緒に実践する」こと。例えば、夜9時以降はデジタル機器に触らないというルールであれば保護者も同じように取り組む。
県 メディア安全指導員 山崎カオリさん:
制限する理由をきちんと説明する、保護者の思いもたくさんあると思うので、心配しているんだよ、君のこと想っているんだよという気持ちを伝えながら、子どもたちと話し合ってほしいなと思います
【問い合わせ】
宮崎県青少年育成県民会議:0985-26-7041
(テレビ宮崎)