ダイバーの足にまとわりつくように泳ぐイルカ。
足につけたフィンを狙うようにずっと追いかけ回しているのがわかる。

この記事の画像(6枚)

この映像は10日昼ごろ、福井県の越前海岸で撮影されたもので、福井市内にあるダイビングショップのスタッフが越前町の海で客を案内している最中に野生のイルカと遭遇したという。

イルカは体長約2m以上あるオスで、スタッフはイルカの興味が客に向かないよう、自分に注意を引きつけながら浅瀬まで逃げたため、けが人はいなかったという。

ダイビングショップのスタッフ:
足ヒレに何か当たったかなと、お客さんをアテンドしてましたので、もしかしたら足ヒレでお客さんの頭でも叩いちゃったかなと思ってふっと後ろを振り向いたら、イルカが僕の足元にいたという感じですね。

向こうは遊んできてるんですよね。かわいいというより、ちょっとまずいなっていう感じですよね、遭遇すると。水中でイタズラして、たとえば呼吸器とか取られちゃったりしたら、これはまずいなっていう恐怖心みたいなのはちょっとはありましたかね。

イルカと遭遇した越前海岸は、多くのダイバーが訪れる日本海屈指のダイビングスポット。
前日にも、同じエリアで別のスタッフが野生のイルカと遭遇していたため、事前に対応を決めていたという。

7月には福井県の海水浴場で、野生のイルカに噛まれる被害が複数回発生
看板を設置し、イルカに近づかないよう海水浴客に注意を呼びかけていた。

今回のイルカと7月に現れたイルカを見比べると、7月のイルカの背びれには欠けているところがあるが、今回のイルカの背びれには欠けているところがないように見えるため、別の個体ではないかと考えられるという。

今回のイルカは、ダイバーの足ヒレを甘噛みするなど、じゃれついてくるような行動をとっていたが、イルカの嫌がるようなことをした場合は、人間に攻撃をしてくる可能性もある。

石川県の「のとじま水族館」の担当者は、もし野生のイルカに遭遇したら「何もせず、すぐに浮上するか陸に上がることが大切」だと話している。

(「イット!」10月11日放送分より)