52年前の大阪万博で注目を集めた「人間洗濯機」。3年後の万博にも「令和版・人間洗濯機」が登場する予定だが、その開発の現場に“ある人たち”が招かれた。

52年前の万博コンパニオンが大集結

10月5日、新大阪のホテルに集まった19人の女性。当時の写真を見せ合う様は「同窓会」のようだが、普通の同窓会ではなかった。

山本光世さん(73):
こういう配置で、ここに人間ドック…違う違う、シャワーがあって。真向かいにあったから、人間洗濯機はよく見てました

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今から52年前の1970年、大阪万博で「サンヨー館」のコンパニオンをしていた女性たちだ。

当時、三洋電機が出展した「人間洗濯機」は大変な注目を集めた。コンパニオンたちは制服姿で案内していたが、閉館時間には浴槽につかったこともあるそうで…

馬野順子さん(72):
気持ちよかったですよ。毎日洗っていただいたら楽だなと思いました。ちゃんと貼り紙して見えないようにして。それでも水着は着てましたけどね。裸じゃなかったですよ

入るだけで汚れが落ちる…令和版「人間洗濯機」開発が進行中

元コンパニオンたちを招いたのは、高機能のシャワーや浴槽で知られる「サイエンス」の青山会長。小学4年生だった青山少年も、万博で心を動かされた1人だ。

サイエンス 青山恭明会長:
「こんなんできるわけないやん」って感動してもらって、将来に夢をはせるような子供さんが出てくるようなものを、われわれが絶対にやらなければならない

「サイエンス」は、2025年の大阪・関西万博で「令和版・人間洗濯機」を手掛ける。

馬野順子さん:
4年生の坊やが感激してくれて、こんなに立派になられたのはうれしいですね

令和版の人間洗濯機のお披露目まで3年足らず。開発が進められている研究所に案内され、元コンパニオンたちも興味津々だ。

昭和の人間洗濯機は見た目重視だったが、令和の人間洗濯機は入るだけで本当に汚れが落ちるものになるそうだ。

馬野順子さん:
絶対、次の万博にも行きますので楽しみにしてます。一回これにも入ってみたい。もちろん、水着を着て、周りを全部隠してね

万博まであと900日あまり。また一つ、楽しみが増えそうだ。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月5日放送)

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