笑い事じゃない!

我々日本人はよほどのお人好しなのか、税金で給料をもらっている政治家が仕事をしなくても、ヘラヘラ笑うだけで誰も怒らない。
たとえば桜田五輪相問題。
あれは笑い事ではない。
今だに野党がくだらない質問をし、また桜田さんの答弁もくだらない。
あれはどう見ても税金の無駄だから、どちらも直ちにやめさせられないものなのか。
「職場放棄」発言のどこが間違っている?

実はそれよりさらに腹が立つのが、憲法改正における「職場放棄」問題だ。
自民党憲法改正推進本部の下村博文本部長が、憲法審査会の開会に応じない野党を「職場放棄」と批判したのだが、野党のみならず、与党、メディアからも総攻撃を受けて、発言を撤回してしまった。
下村さんの発言のどこが間違っているのだろうか。
別に自民党は憲法改正案について、すぐに強行採決をしろ、と言っているわけではない。国民投票法改正案の審議をし、その後、自民党の憲法改正案を説明したい、と言っているだけだ。
民主主義は最後は多数決

そこに出てこない野党は、職場放棄以外の何物でもない、と思う。
職場放棄する国会議員に、なぜ我々の税金が、支払われなければならないのか。
憲法論議のみならず、「各党の意見をよく聴け」とか、「少数意見を尊重しろ」と言う人がいるが、それは「民主主義は最後は多数決」、という大原則を前提にした上での話だ。
少数意見が動かす世の中は民主主義ではない。そこを間違えてはいけない。
政治家はなぜ議論すらしないのか
「陸海空軍、その他の戦力はこれを保持しない」と書かれている憲法9条2項は、明らかに現実に合ってない、と僕は思う。
それを国民投票にかけるかどうか、なぜ政治家は議論すらしないのか。
自民党ペースの改憲が嫌なら、野党は例えば「同性婚の合法化」などをなぜ提案しないのか。
「安倍首相とは改憲論議はしない」などの意見は全く意味が分からない。
だから自民党は、最後は憲法審査会で、出席している議員だけで、憲法改正案を採決し、可決されれば本会議に送る。そして衆参で2/3で可決されれば、粛々と国民投票にかければいい、だけの話だ。
サボっている政治家の皆さん、お金返して!
政治家のサボタージュのために、国民は憲法改正の国民投票を、一体いつまで待たされるのだろうか。僕は今59歳だが、生きているうちに国民投票させてくれるのか、と時々心配になる。
憲法改正の国民投票をやらせてくれないなら、サボっている政治家の皆さん、あなたがたに税金から支払われている、歳費、政党交付金などざっくり言って議員1人1億円、もう返してくれませんか?
他に使うアテがたくさんあるんです。
だから、働かないあなた方にあげるお金はないんです。
(執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫)