私がお伝えしたいのは「野党ヒアリングがマイルドに?」です。
立憲民主党などが省庁関係者から旧統一教会問題などについて話を聞く「野党合同ヒアリング」。
野党側が官僚を責め立てる印象がありますが、最近になり、「役所の担当者を追及する場ではない」「言葉遣いに気を付けたい」などと発言し、丁寧な対応を意識しています。
ポイントはこちら「丁寧な追及で野党の好感度アップ?」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
最近の「野党合同ヒアリング」では、テーマと関係のない質問が出た場合、進行役の議員がヒアリング対象者に対して「答えなくていい」と配慮を見せる場面も見られるなど、生まれ変わりを目指そうとしています。
さらに、省庁関係者から納得いく対応が得られなかった場合でも、ヒアリング終了後には「お忙しい中、ありがとうございました」と労いの言葉を忘れません。
しかし、こういった「丁寧」な姿勢に対し、立憲民主党内から疑問の声も出ているのが実情です。
20日に行われた旧統一教会に関する野党ヒアリングでは、進行役の立憲民主党の山井議員が「私たちの議論は国会でするわけですから、(文化庁の)宗務課長を責めることがないように」と指摘、さらに「私たちは予算委員会で岸田総理と永岡文科大臣にこの質問をするための事前の議論をしている」と発言したところ、一部の議員から「それはおかしい」と不満の声があがりました。
不満の声をあげた議員は、官僚について「政府としての法解釈を彼らは述べるわけだから、そこはしっかり議論をやるのは国民への説明の果たし方だ」と主張しました。
「対決型」か「提案型」かで揺れる立憲民主党ですが、「野党合同ヒアリング」でも「丁寧さ」を前面に押し出すのか、それとも追及姿勢を強調するのか、難しいバランスの模索が迫られています。
(フジテレビ政治部・大家璃子記者)