5年前の九州北部豪雨。2017年当時、ナシ園で被害が相次いだことを受け平地へと移転し、新たなスタートを切ったナシ農家たちが初出荷を迎えた。

JAが土地を貸すリース方式 若手農家も参加

2017年、各地に甚大な被害をもたらした九州北部豪雨。大分県内では3人が死亡、建物被害は1900棟以上に上った。

この災害により、日田市内のナシ園で被害が相次いだ。ナシ園は水はけの良い傾斜地に造られることが多いものの、雨が多く降ると土壌が流されるなどのリスクがある。

ナシ園を平地に移動
ナシ園を平地に移動
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これを機に市などが2021年から始めたのが「日田梨創造復興プロジェクト」。傾斜地ではなく平地にナシ団地を造成することで、大雨による被害が出にくいほか、作業の効率化も図れる。そして、立ち上げから1年。

Q. こんなに実ってどうですか?

判田紀一さん:
やっぱり管理した甲斐がある

プロジェクトに参加した入江地区の判田紀一さん。判田さんは2012年の豪雨で被災し、今回の移転を決意した。一から手入れを行った結果、以前と変わらない立派なナシが実った。

判田紀一さん:
思ったより大きい。(前の場所と)ほぼ変わらないですね

以前と変わらない立派な梨が実る
以前と変わらない立派な梨が実る

今回のプロジェクトでは農家の初期投資を抑えるため、JAが土地を貸すリース方式を採用。そのため、ナシ園を持っていなかった若手の農家も参加していて、日田梨の更なる発展に期待を寄せている。

判田紀一さん:
若い世代と一緒にできるということは、僕も30年くらいナシを作ってきた中でまた1つ勉強になるかなと思う

納得の出来!初出荷を市長に報告

8月29日午後、日田市役所を訪れた判田さん。同じプロジェクトに参加した3人の梨農家とともに日田市の原田市長に初出荷を報告した。

原田市長に初出荷を報告する判田さん(写真左)
原田市長に初出荷を報告する判田さん(写真左)

日田市 原田啓介市長:
甘い、めちゃくちゃ甘い

丹精を込めて作ったナシ。糖度が高く農家にとっても納得の出来に仕上がった。

糖度が高く、農家も納得の出来に
糖度が高く、農家も納得の出来に

判田紀一さん:
この団地が10年後、20年後、日田の梨部会のリーダー的園地になっていければ

豪雨からの復興と共に、日田梨の今後を見据えた今回のプロジェクト。農家たちの新たな場所での挑戦はこれからも続く。

(テレビ大分)