これは2021年10月、福岡市にある日本語学校「西日本国際教育学院」で撮影された映像だ。

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学生のベルトと職員のベルトを鎖でくくりつけ…さらに笑いながら南京錠を付ける様子も。学生は自由に身動きが取れない状態となっている。

拘束による人権侵害を受けたのは、20代のベトナム人留学生だ。留学生は転校を希望していたが、トラブルとなり、学院側に数時間拘束された。

出入国在留管理庁は「悪質かつ重大な人権侵害」と処分

出入国在留管理庁は9月7日、この拘束を「悪質かつ重大な人権侵害」と判断。学院に対し、新たに留学生の受け入れを認めない処分を行った。

日本語学校運営の基準を厳格化した2016年以降、初の処分となる。また、学院の在校生約600人を他の日本語学校に転校させるよう指導するとしている。

松野官房長官は7日、この問題に言及した。

松野官房長官:
日本語教育機関による留学生に対する人権侵害行為は決してあってはならないものであり、今回の処分は、入管庁が厳正に対処したものであると承知しています。

学院側は不服で裁判所に申し立てへ

一方、FNNの取材に対し、学院の代理人弁護士は今回の判断を不服とした。

代理人弁護士:
事実関係は間違いないが、職員がやったことで学校が組織として拘束を指示していない。

近く学院側は今回の処分の取り消しを求めて、福岡地裁に申し立てをするとしている。

(「イット!」9月8日放送より)