私がお伝えしたいのは、「霞が関を『薄いグレー』に」です。
河野国家公務員制度担当大臣は、きのう、女子学生向けのインターンで長時間労働などの霞が関のブラック化を指摘し、「皆さんが来る時には薄いグレー、さらに白にしていきたい」と発言。
霞が関の「ホワイト化」に意欲を示しました。
ポイントはこちら。「未来の官僚どう守る?河野流改革は」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
きのうから始まった内閣人事局が主催する「令和4年度女子学生霞が関インターンシップ」。
今年で7回目となり、今回は女子学生に対象を限定しての開催となりました。
人事局によると、国家公務員で女性の割合が少なく、女性の活躍を推進するために国家公務員の仕事の魅力を知ってもらうために各省庁と連携して開催に至りました。
また就職活動の際に、国家公務員を選択肢に入れてもらうため、大学1、2年生も対象に含めていて、インターンシップは9日まで5日間の日程で行われ、実際に職場や施設を見学できるプログラムも用意されています。
政府は、国家公務員の総合職での採用者の女性の割合を、毎年度35%以上とし、技術系の採用者の女性の割合を、2025年度までに30%とすることを目標としています。
国家公務員制度担当の河野大臣は、参加した421人の女子学生に対し、「国家公務員採用試験に一人でも多くチャレンジしてくれることを願っている」と語った上で「霞が関の係長の4人に1人はもう既に女性になっている。これからも女性をどんどん登用していくし、男性も女性も働きやすい、しっかりとしたキャリア形成ができるようにしていきたい」と強調しました。
一方で、河野大臣が懸念を示したのが霞が関の「ブラック化」です。
以前から長時間労働などが指摘されており、若手官僚の相次ぐ退職などが問題となっています。
河野大臣は「不安に思っている方もいると思う」と述べた上で、「民間と同様にテレワークも進めていきたいと思っているし、普通に戻していく改革を毎年のようにやっていきたい。霞が関がより働きやすい環境となるよう短期間で変えていきたい」として「皆さんが来る頃には薄いグレー、さらに白くしていきたい」と意気込みを語りました。
改革派で知られる河野大臣が霞が関の「体質」をどこまで変えることができるか注目されます。
(フジテレビ政治部 長島理紗)