突然起きる”水回りのトラブル”で、業者が強引に追加工事を迫るという問題が頻発している。

「クーリングオフはできない」と嘘も

9月1日、愛知県警江南署に連行された男たち。自称会社員の山本涼平容疑者(30)と、自称自営業の永野邦敏容疑者(60)ら男4人だ。

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4人がしていたとされる仕事は、水道やトイレの修理工事。

山本容疑者らは2022年1月、「トイレが詰まった」と修理を依頼した清須市の女性(26)に対し、実際には「クーリングオフ」ができるにもかかわらず「作業開始後はキャンセル不可」と嘘を言って、約20万円の契約させた特定商取引法違反の疑いなどで逮捕された。

水道やトイレなど生活に必要な”水のトラブル”につけ込んだ悪質な犯行。今、水回りの工事を巡り高額な請求をされる被害が相次いでいる。

愛知県消費生活センターに寄せられたトイレの修理に関するトラブルの相談件数は、2020年度は232件、21年度は212件と、ここ1〜2年で急増している。

こうした被害は他の水回りでも起きている。

強引な”追加工事”で高額請求

被害に遭った男性:
(蛇口の)取っ手があるでしょ、ここから水がビューっと噴き出した。うわー、これは早く何とかせないかんと

愛知県に住む74歳の男性は2022年7月、自宅の台所の蛇口が壊れ、急遽インターネットで見つけた業者に修理を依頼したという。今回の事件とは無関係の業者だったが、示された見積書には驚愕の金額が書かれていた。

被害に遭った男性:
出された見積もりがこれだったんです。トータルは110万円になりますと。「もうお宅はだいぶ年数が経っているので、ここ(台所)も確かに漏れていますよ。ということは他も漏れているはずですので、この際全部変えたらどうでしょう」と

蛇口の修理を依頼したのに、なぜか家中の排水管を交換するよう提案する業者。不思議に思う男性をよそに家の中を物色し始めた。すると突然…。

被害に遭った男性:
畳をぐっと上げて、ここの下に張ってある板をガッと剥がしたんです

「排水管を確認する」と言って強引に剥がされた床板は、今も割れたままだ。

男性は不満を覚えながらも、強引なやり方と不安を煽る語り口に総額111万円の工事費用を払った。

翌日、妻の指摘もあってクーリングオフはしたが、領収書に書かれた業者の連絡先はでたらめで、お金は返ってきていない。

被害に遭った男性:
自分で情けないなと思っているんです。何度も気付く機会があったんやから。ものすごく悔しい、絶対許さん

今回逮捕された4人は、ホームページ上で格安で工事ができるように見せかけ、実際には工事を追加し、10万円から20万円の請求をしていたとみられている。

警察は4人の認否を明らかにしていないが、口座の取引履歴などから2021年7月からの1年間で1億2500万円を売上げていたとみられ、余罪があるとみて調べている。

(東海テレビ)