500種5万点の生き物が飼育されている、開館30周年を迎える名古屋港水族館(名古屋市港区)。人気者たちの知られざる生態や、水族館を楽しむポイントなどを、スタッフの方がクイズも交えて教えてくれた。

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不思議な力を持つ「メロン」…器用で芸達者なベルーガ

メインプールの大きさや総水量で日本一を誇る、名古屋港水族館。私たちに身近な日本の海から、北極や南極の海まで、世界の海を体験できるようにというコンセプトで設計されている。

赤道の海をイメージした「サンゴ礁大水槽」では、150種類3000匹の魚が泳いでいて、海中散歩の気分が味わえる。

北極圏をイメージした「オーロラの海」では、人気者の「ベルーガ」がお出迎え。

北極周辺の氷の張った海に生息し、様々な鳴き声を出すことから「海のカナリア」とも呼ばれている。

口から水を吹き出すベルーガ
口から水を吹き出すベルーガ

とても器用で色々なことができるそうで、口から水を吹き出したり、バブルリング(泡の輪)を作ることも…!

ベルーガのバブルリング(泡の輪)。器用!
ベルーガのバブルリング(泡の輪)。器用!

それではここで、最初の問題。

ベルーガの頭にあるポッコリとしたコブはなんと呼ぶ?ヒントは「食べ物」。

答えは「メロン」。コブには特殊な脂肪が入っていて、えさを探したり、仲間を呼んだりするときに使う“音波”をコントロールしているそうだ。

他の鯨類と違い、背びれがないのもベルーガの特徴だ。

「美味しそう」はNGワード?イワシやアオリイカなど身近な魚たちも

続いては、マイワシの水槽。

約3万5000匹のマイワシが群れをなし、ひとつの生き物のようにダイナミックに舞う姿がまるで竜巻のようだということで、「マイワシのトルネード」と呼ばれている。

まさに圧巻…「マイワシのトルネード」
まさに圧巻…「マイワシのトルネード」

ところで…、実は同じ水槽にサメの仲間「クロヘリメジロ」が!

「サメに食べられないの?」という当然の疑問が頭をよぎるが…。

水族館の広報担当者:
一応、サメにはサメのエサをあげていて、いつもおなかいっぱいの状態にしているので、あんまり追いかけまわしたりはしないんですけど…ゼロではないかな

水族館の魚たちが身の危険を感じるのは、サメよりもむしろ人間なのかも。というのも…。

水族館には、私たちの食卓でも馴染みのある「おいしそうな」生き物がたくさんいるのだ。

胸ビレを使って器用に歩いて見せるトビハゼや…。

胸ビレを使って器用に歩くトビハゼ
胸ビレを使って器用に歩くトビハゼ

砂の中から目だけをのぞかせているカレイ。

意外と目が大きいことに気づかされるアオリイカ。

「高級魚」のクエを見たお客さんは…。

年配の男性:
冬になるとよく食べる。フグよりおいしいもんね

短足と侮るなかれ…意外と大股な「ペンギン走り」

そして水族館の人気者、ペンギンの水槽。

水槽はペンギンのたちの故郷「南極」の環境を再現している。日本で夏になるころ、南極では冬になるため、今の時期は暗くなっている。

水族館の広報担当者:
いま、この水槽内で150羽くらいのペンギンがいます

ここで第2問。
ペンギンの足は、どこからどこまでが足か?

羽毛の下から出ている部分だけを足だと思った人は不正解。
ペンギンの足で、体の外に出ているのは、かかとから下の部分だけ。足全体は、実はしゃがんでいるように体の中に折りたたまれている。

体の中に折りたたまれているペンギンの足。意外と長い…!
体の中に折りたたまれているペンギンの足。意外と長い…!

このため、走ると…。

かなり大股で走る形になる。

大人気のパフォーマンス!運が良ければイルカの赤ちゃんに会えるかも?

そして、幅60メートル、奥行き30メートル、最大水深12メートルのメインプール。ここではシャチのトレーニングを公開したり…。

「イルカ」のパフォーマンスも大人気だ。

メインプールには「水中観覧席」もあり、パフォーマンスの様子を水中から楽しむこともできる。

運が良ければ、2021年10月に生まれたばかりの赤ちゃんイルカも…。

水族館の広報担当者:
まだ生後8か月くらいの、赤ちゃんとお母さんで、甘えている感じがありますね

ここで最後の問題。
この日、イルカの親子はずっと逆さまに泳いでいたのだが、それは何故でしょう?

水族館の広報担当者:
理由はイルカに聞いてみないと分からない…

ただの気まぐれなのか、それとも理由があったのか…おちゃめで芸達者な生き物が多く暮らしている、名古屋港水族館。あなたも訪れてみてはいかが?

(東海テレビ)

東海テレビ
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