ニューヨークのバスターミナルに8月7日朝、移民約40人が乗ったバスが到着した。

これは、メキシコと国境を接するテキサス州のアボット知事が、政府の移民対策に抗議するため、国境を超えて流入してくる移民をバスでニューヨーク市やワシントンDCなどに移送すると宣言したことに始まった。ニューヨーク市へは、5日(金)と7日(日)にそれぞれバス1台ずつ合計70人近くの移民を送り込んだ。
ニューヨーク市のアダムズ市長は、自らバスターミナルに赴いて到着した移民たちを歓迎した。また、ニューヨークのタクシー運転手組合は、到着した移民を市内のシェルターまで無料送迎するなどのサービスを行った。

アダムズ市長は、「テキサス州知事は移民に対して、なんのサービスもなくバスに乗せ、非常に心ない態度だ」と述べ、送られてきた移民の中には本人の意思に反してニューヨークに送られた人もいるとしてアボット州知事を痛烈に批判した。
10日(水)には、さらに移民を乗せた3台のバスがテキサスからニューヨーク市に到着した。アボット知事は今後も移民の移送を続けるとしていて、市がどこまで対応できるかなどが懸念されている。
【動画はこちらから】
(FCIニューヨーク「FCI News Catch!」)