7月28日、バスケットボール日本代表の新ニックネーム・ユニフォームサプライヤーの発表会が行われ、新ユニフォームは世界でも4カ国目となる『ジョーダンブランド』へ、そしてニックネームは、AKATSUKI FIVEから『AKATSUKI JAPAN』への変更が発表された。

登壇していた女子日本代表、髙田真希選手は「ジョーダンファミリーとしてユニフォームを身にまとうことができてすごく嬉しい」と喜びを口にし、「ジョーダンのジャンプ力のようにもう一歩、ワンステージ飛躍できるのではないかなと思うので、そういった意味でも次の大会、これを着ることがすごく私にとっては楽しみで」と語った。

髙田選手が次の大会、と話した大会は、9月にオーストラリア・シドニーで開幕する『FIBA女子ワールドカップ2022』のことである。

2024年パリ五輪で金メダル獲得、を目標に掲げ邁進する女子日本代表だが、髙田選手はこのワールドカップでの金メダルがまずは目標だと話す。

ワールドカップでの金メダルがまず目標だと話す髙田真希選手(2月13日、対カナダ戦より)(C)FIBA
ワールドカップでの金メダルがまず目標だと話す髙田真希選手(2月13日、対カナダ戦より)(C)FIBA
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「金メダルを獲得することができればパリへの出場権も獲得できるので、まずはワールドカップで優勝することを目標に頑張っています」

そのワールドカップ前の国内での最後の国際強化試合(対戦相手はラトビア)が、8月11日(木・祝)、12日(金)の2日間、仙台の地で開催される。

東京五輪での銀メダル獲得から始まった新たな旅 恩塚体制となった女子代表

東京五輪で銀メダルを獲得し、一気に世界からの注目度を増した、女子日本代表。

着実に新たなチームを築いてきた恩塚亨HC(2月13日、対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦より)(C)FIBA
着実に新たなチームを築いてきた恩塚亨HC(2月13日、対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦より)(C)FIBA

チームを率いていたトム・ホーバスヘッドコーチが退任し(現在は男子代表ヘッドコーチ)、これまでアナリストやアシスタントコーチとして帯同していた恩塚亨氏がヘッドコーチに就任した。

恩塚体制となり参加した、昨年9月末から10月にかけて開催された『FIBAアジアカップ2021』では優勝し、前人未到の5連覇を達成。

今年の2月に大阪で行われた『FIBA女子ワールドカップ予選2022』では、ボスニア・ヘルツェゴビナに敗れるも、カナダ戦では延長戦にもつれ込み、見事な逆転劇で勝利した。

そして5月にはオーストラリア遠征を行い、6月の国際強化試合、三井不動産カップ2022千葉大会でトルコに2連勝を飾るなど、着実に新たなチームを築いてきた。

恩塚ヘッドコーチは『世界一のアジリティ “COUTERBASKETBALL”』を指針として掲げている。

このアジリティとは、敏捷性という直訳の意味ではなく、状況に応じて素早く的確に対応していくこと、を指す。

日本代表が目指すのは、他者に絶対負けない強みであるこのアジリティを次々に発揮し、相手にカウンターを入れてゆくスタイルだ。

直近のトルコ戦を振り返ってみても、機動力を活かした激しいディフェンスは圧巻で、相手のミスを次々に誘った。

シュート力もいかんなく発揮、選手ひとりひとりの持ち味も大いに出た2連戦となった。若手の選手も多く台頭するなか、新たな女子日本代表旋風が起こっていると言っても過言ではないだろう。

東京五輪主将 髙田真希単独インタビュー「チームとして同じ目標に」

東京五輪でも主将を務めた髙田真希選手は、ワールドカップへ向けての自身の役割を、チームを引っ張っていくことだと語り、また下の世代の活躍も評した。

「チームとして同じ目標に向かって頑張っていきたい」と話した髙田真希選手
「チームとして同じ目標に向かって頑張っていきたい」と話した髙田真希選手

「未来を支えていくのはやっぱり若い選手たちなので、いかにその選手たちが1年1年上がっていく中で、自分の経験を伝えていくことも重要だと思っています。逆に自分は刺激を受けながらプレーできている。年齢幅は広いですけどチームとして同じ目標に向かって頑張っていきたいなと思っています」

9月に開幕するワールドカップ。まずはグループリーグを戦い、トーナメント戦となる非常にタフなスケジュールだが、髙田選手はそこに対しては逆に有利ではないかと話した。

「日本チームは誰が出ても同じような力が発揮できる練習をしてきているので、そう言った意味ではタイムシェアをしながら戦える、タイトなスケジュールを戦いながらこなせるというのは逆に有利なんじゃないかなと。相手が疲れている時にいかにアグレッシブにやれるかっていうのが自分達が勝つためにはすごく重要だと思うので、そのためのトレーニングを本当に毎日やっています」

W杯へ向けての選考も兼ねた強化試合 町田も含めたPGポジションにも注目

ワールドカップ前に行われる国内での最後の国際強化試合がいよいよ始まる。

宮城県のゼビオアリーナ仙台で行われる2連戦は、8月11日(木・祝)、12日(金)にラトビアと対戦。髙田選手はこの強化試合についてはこうコメントした。

「まずは日本のファンの皆さんの前で自分達のプレーを観て頂いてしっかり勝つこと、そしてこの状態であればワールドカップで金メダルを目指せるなって思ってもらえるようなプレーをしたいなと思います」

また、この強化試合に登録されているのは15人だが、ワールドカップへ出場するのは12人となるため、メンバー争いも激化。

東京五輪にも出場した宮崎早織選手(2月13日、対カナダ戦より)(C)FIBA
東京五輪にも出場した宮崎早織選手(2月13日、対カナダ戦より)(C)FIBA
同じく東京五輪にも出場した本橋菜子選手(2月13日、対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦より)(C)FIBA
同じく東京五輪にも出場した本橋菜子選手(2月13日、対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦より)(C)FIBA
東京五輪3人制代表の山本麻衣選手(2月13日、対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦より)(C)FIBA
東京五輪3人制代表の山本麻衣選手(2月13日、対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦より)(C)FIBA

特にポイントガードポジションは、東京五輪にも出場した宮崎早織選手に本橋菜子選手、3人制代表の山本麻衣選手、昨季はドイツリーグで活躍した安間志織選手と非常に高い戦力を誇る。

WNBAへ参戦中の町田瑠唯選手(2020年2月9日、対カナダ戦より)(C)FIBA
WNBAへ参戦中の町田瑠唯選手(2020年2月9日、対カナダ戦より)(C)FIBA

そこに、今回はメンバー入りしていないが、東京五輪で1試合18アシストの大会記録を樹立、現在WNBAへ参戦中の町田瑠唯選手が加わる。メンバー選考も非常に気になるところだ。仙台の地で、熱い戦いを期待したい。

CSフジテレビNEXTで生放送
女子バスケットボール日本代表国際強化試合 日本vsラトビア

8月11日(木・祝)14:50~17:20
8月12日(金)18:50~21:20
https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/922200091.html

船岡未沙希
船岡未沙希

東京フイルム・メート フリーランス 実況 インタビュー newsアナ
唐津生まれ魚育ち🐟
バスケと浜田省吾さんをこよなく愛しています✌︎
両膝前十字靭帯断裂→明治大学男子バスケ部主務🏀
スポーツと虎と料理と読書とHUMMERが好き
今年の目標は船舶免許を取ること⛴
私は本物になりたい◎
我が道をゆくがモットー🕶