厳しい暑さが続く中、体感温度を下げるのに有効なのが日傘。

暑さ対策で、子どもや男性にも広がりつつあるという。

みんなで“日傘”登校 ソーシャルディスタンスで“感染リスク”対策にも

20日朝、栃木県の壬生小学校を訪れると、雨が降っていないにもかかわらず、子どもたちの手には傘が。

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実はこれ、直射日光を避けるための日傘。

この時の気温は手元の温度計で33度と、朝から厳しい暑さとなったが...

小学2年生「日が当たらないようになっていて涼しい」

小学6年生「(傘を)差さないときよりも、こっちの方が涼しいからいいと思います」

環境省によると、日傘を差すと直射日光が遮られるため、体感温度を3度から7度下げる効果があるという。

栃木・壬生町では、2年前から町内すべての小学校で夏の間、児童が全員傘を差す「傘差し登下校」を続けている。

これは、新型コロナウイルス対策も兼ねているという。

壬生小学校・松本直美校長「傘を差すことによって、“必然的”にソーシャルディスタンスも生まれるので、“感染リスクを避けられる”という利点があります」

傘を差すことで自然と距離が取れるため、ほとんどの児童は、安心してマスクを取って登校していた。

児童からは、「マスクも取れて涼しい」と好評だという。

百貨店に「子ども用日傘コーナー」 日傘レンタルの利用者も急増

子ども用の日傘は、徐々に広がっている。

松坂屋上野店には、今年から新たに、子ども用の日傘のコーナーが設置された。

今年は、6月から異例の猛暑日が続いたため、子ども用の日傘の問い合わせが増加。

このため、店では、大人の日傘だけでなく、子ども用の日傘もおよそ20種類取りそろえた。

子ども用の日傘は、安全などを考え、先端が丸くなっていたり、開け閉めがしやすくなっていて、前が見やすいタイプなどが人気だという。

一方、日傘を街で借りられるサービスも、人気を集めつつある。

今、利用者が増えている、駅などで簡単に傘を借りられるレンタルサービス。

雨の日はもちろんだが、雨傘に加えて、日傘と兼用の傘を都内でおよそ300本置いている。

猛暑が続いた6月ごろから日傘の利用者が急増し、去年と比べて2倍以上に増えているという。

20日も都内の駅では、利用者の急増に備え、日傘の補充が行われていた。

“アイカサ”担当者「暑いときは我慢せず、無理せず、1日70円で借りられるので、日傘をアイカサで体験していただけたら」

日傘を使ったことがない男性が初めて手に取るケースも増えていて、今後、日傘の割合を増やす予定だという。

(「イット!」7月20日放送)