私がお伝えしたいのは「ポストジョンソンの本命 スナク氏って誰?」です。

イギリス首相の後継レースで有力視されるのが42歳のイケメン、勝てば初のインド系首相となるスナク前財務相です。

コロナの経済対策で支持を得た一方、夫人の脱税疑惑やロックダウン中のパーティー参加で人気に陰りが…。ウクライナへの対応や対日政策はまだ不明です。

ポイントはこちら。「スナク氏の外交姿勢は?」注目です。

【注目ポイント・記者解説】

イギリスの次期首相となる与党・保守党の党首選の立候補が、12日に締め切られました。候補者はスナク氏のほかトラス外相やモーダント通商政策担当相など8人となり、13日から下院議員358人による投票が開始されます。

BBCによると、12日の時点での下院議員による支持獲得数は、スナク氏が45人と、モーダント氏の25人やトラス氏の21人をおさえてトップとなっています。

7月5日に財務相を突然辞任し、ジョンソン首相の退陣につながる一連の閣僚辞任の引き金となったスナク氏は、コロナ禍の大型経済対策で評価を受けました。

しかし、インドの大富豪の娘である妻の脱税疑惑やジョンソン首相と同じくコロナの感染拡大によるロックダウン中にパーティーに参加したことが明らかになり、人気の陰りが指摘されています。

今回の党首選では、物価高騰への対策としての減税の是非が争点となっていますが、スナク氏は減税そのものには反対していないものの、インフレが進んでいる現時点での減税実施については否定的な考えを示しています。

一方で、ウクライナへの対応や対日政策を含む外交については、ほとんど言及していません。

今後、候補者を2人に絞り込み、全国にいる約16万人の党員による決選投票を経て、次期首相となる新党首は9月5日選出されます。

(FNNロンドン支局 田中雄気)

国際取材部
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