今月8日、奈良市で、街頭演説中に銃撃され亡くなった安倍元首相の葬儀が、午後1時から、東京・港区の増上寺で営まれた。葬儀には、近親者のみが参列、盟友の麻生太郎・自民党副総裁が弔辞を読み上げたという。

境内には、一般の弔問客のために献花台も設置され、白いシャツ姿で優しく微笑む安倍元首相の遺影を前に、多くの人が花を手向けていた。

出棺の際、安倍元首相の遺体を乗せた車が、増上寺の門に差しかかると、その突然の死を悼み、多くの人が手を合わせる姿が見られた。沿道でも、霊柩車を待ち受ける一般の弔問客が、最後の別れを惜しんでいた。

そして、故人を乗せた車は、自民党本部に向かった。本部前では、多くの党幹部、党職員が、路上を埋め尽くしていた。助手席には、位牌を持つ、昭恵夫人の姿も見られた。

首相官邸では、霊柩車が、車寄せを一周した。それを岸田首相や松野官房長官が手を合わせて見送った。国会議事堂前には、山口代表など公明党幹部の姿が。故人に手を合わせて見送った。

ゆかりの場所を、ゆっくりとしたスピードでめぐった霊柩車は、午後3時半ごろ、東京・品川区の桐ヶ谷斎場に到着。その後、荼毘に付される予定だ。

安倍元首相の遺体を乗せた車は、午後2時38分ごろ、増上寺を後にした(東京・港区)
安倍元首相の遺体を乗せた車は、午後2時38分ごろ、増上寺を後にした(東京・港区)
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助手席には、位牌を手にした昭恵夫人の姿が見られた。
助手席には、位牌を手にした昭恵夫人の姿が見られた。
首相官邸では、岸田首相らが、故人を乗せた車に手を合わせていた。
首相官邸では、岸田首相らが、故人を乗せた車に手を合わせていた。
桐ヶ谷斎場に到着した昭恵夫人は、憔悴した表情を見せていた。
桐ヶ谷斎場に到着した昭恵夫人は、憔悴した表情を見せていた。
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政治部
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日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。