新型コロナの水際対策が緩和され、海外旅行が再び身近になりつつある。しかし、今度は燃料費の高騰などが直撃。航空運賃が大幅に上がることになった。

1万円以上増 燃油サーチャージの大幅引き上げ

まもなく夏休みのシーズン。7月11日、成田空港を訪れると一足早く海外へ向かう旅行客の姿があった。

この記事の画像(7枚)

しかし、これから海外旅行をする人にとっては耳の痛いニュースが…。飛行機の運賃が大幅に上がる見通しとなったのだ。

引き上げられるのは国際賃に上乗せされる燃油サーチャージ。飛行機の燃料代の値上がり分を利用客が支払うもので、8・9月に発券する分が大幅に引き上げられる。原因は原油価格の高騰や急激な円安だ。

過去最高の高騰 夏休みシーズンを直撃

ANAでは8月1日発券分からヨーロッパや北米の便で、現在よりも片道で1万1600円高い「4万9000円」に。

JALは同じく1万200円高い「4万7000円」となる。いずれも、今までで最も高い水準だという。

7月11日、海外へ向かう人に話を聞いた。ワシントンに向かう家族は「(燃油サーチャージ引き上げは)知らなかった。私知らなかった」「やっぱりきつい。1人1万円上がったとして5人で5万なんで」と話した。また、シカゴに向かう女性からは「ちょっと大変ですよね。旅行できなくなっちゃいますよね」といった声があがった。

飛行機の需要が高まるこの時期での「サーチャージ」引き上げ。これから海外に行く人にとっては、さらなる負担増となる。

(「イット!」7月11日放送)