全国の港や空港にあり、外国に輸出する品物や外国から輸入される品物について、書類をチェックしたり、実際に品物を検査したりする「税関」。
その「税関」のイメージキャラクター(麻薬探知犬がモデル)、カスタム君の公式Twitterアカウント(@Custom_kun)が出題したクイズが「難しすぎる」と話題となっている。
【大阪税関クイズ(6月号)】
— カスタム君 (@Custom_kun) June 20, 2022
一見カラッポに見えるダンボール。
なんと、違法薬物が隠れているよ!
一体どのダンボールにどんな違法薬物が隠されているかな?
(正解は数日後だワン) pic.twitter.com/VsQ32nYVmc
6月20日のツイートで、これは「大阪税関クイズの6月号」。 開いた状態のダンボールの画像を3つ示したうえで、以下のクイズを出題している。
「一見カラッポに見えるダンボール。なんと、違法薬物が隠れているよ! 一体どのダンボールにどんな違法薬物が隠されているかな?(正解は数日後だワン)」

どのダンボールも普通のように見えるが、中にちらっとオレンジ色の物体が見える(3)は引っ掛けの選択肢っぽい…。では(1)か(2)なのではと予想するのだが、どんな違法薬物が入っているのかは見当がつかない。
注目の正解は4日後の6月24日のツイートで発表され、なんと、正解は(1)と(2)。「ダンボールの側面にMDMAが隠されていたよ!」としている。

また、「(3)には僕がかくれていたワン」と、ダンボールの中にカスタム君が隠れていたことを明かしたうえで、「みんな、正解できたかな?」との言葉でしめている。

この正解発表を受け、Twitterユーザーからは「難しすぎる」などの感想が書き込まれていた。
「難しすぎる」という反応は狙い通り
税関の関係者以外では正解を出せないのでは、と思うぐらい難しいクイズだが、「難しすぎる」という反応は予想通りなのか? また、このような、多くの人の生活とは身近ではないことをクイズにして出題することには、どのような狙いがあるのか?
「大阪税関クイズ」を考えている、大阪税関・広報室の担当者に“出題の意図”などを聞いた。
――「大阪税関クイズ(6月号)」はどう考えても難しすぎた。このようなクイズをTwitterで出題する理由は?
皆さんに、税関の職員になった気分でクイズを楽しんでもらえればと思い、作成しました。
――選択肢(1)と(2)のMDMAが隠されていた部分がツイートの画像ではよく分からない。ダンボールのどこになるの?
こちらになります。

――選択肢(3)は“茶色いもの”をチラ見せしている。こちらの意図は?
思わず、「なんやねん!」と言いたくなるクイズを目指して、作成しました。税関の公式キャラクター、カスタム君の可愛らしさが伝わると、うれしいです。
――ツイッター上でも「難しすぎる」という反応もある。これは狙い通り?
正直、正解が出ると思っていなかったので、狙い通りです。手口が巧妙化していく密輸を、税関が日々、取り締まっていることを、皆さまに知っていただくきっかけになれば、嬉しいです。
――クイズの答えを知った方は、この知識を日々の生活でどのように活用すればよい?
今回のクイズの内容は、実生活で活用できることはあまりないかと思います。今後は、皆さんの生活の中で役に立つような内容のクイズも作成していきたいです。
――今回の反響をどのように受け止めている?
予想以上の反響をいただき、大変、うれしく思います。このように話題にしていただくことで、多くの方に税関について知っていただければ幸いです。
“大阪らしさ”が出せるように心がけています
――他にも、おすすめのクイズはある?
2021年の「大阪税関クイズ(6月号)」と2022年の「大阪税関クイズ(2~3月号)」です。


これらは「大阪税関クイズ」の中でも、評判の良かったツイートです。この機会に楽しんでもらえればと思います。
――クイズを考えるうえで、心がけていることは?
思わず、答えが気になるようなクイズになればと思い、作成しました。個人的には“大阪らしさ”が出せるように心がけています。今後は、皆さんが知りたい情報についても、発信していければと思います。
税関の職員でなければ正解を導き出すことは困難な、6月20日に投稿された大阪税関クイズ。過去のクイズも難問ぞろいなので、こちらは正解を導き出せるのか、チャレンジしてみてはいかがだろうか。
なお、6月号の「国際郵便で到着した瓶のピーナッツバター以外に入っていた緑色の何か」の答えはMDMA、2〜3月号の「覚醒剤の写真はどれ?」は(1)(2)(3)で、ちなみに(4)はプロテインとなる。