名古屋市の小学校で、水泳の授業中に児童63人が手や足にけがをした。安全なはずの学校のプールで、いったい何があったのか。

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児童がけがをしたのは、名古屋市守山区にある上志段味小学校。6月下旬に行われた水泳の授業で、2年生から6年生の児童63人の足の甲や指先などに擦り傷が確認された。

上志段味小学校は、2021年4月に開校したばかり。新型コロナの影響で、2021年は水泳の授業はなく、プールを使うのは2022年が初めてだった。

児童63人がプールでけが いったい何が?

なぜ多くの児童が初めて使うプールでけがをしたのか。

プールでけがをした子供たちの多くは、プールの底に手をついて足を浮かせて移動するいわゆる“わにさん歩き”で擦り傷を負ったという。

児童に話を聞いてみると…

小学4年生:
擦り傷と皮膚がめくれたりしている人がいた。一番多かったのは擦り傷

足をけがしたという女の子は…

小学3年生:
すり傷足の裏。水色の中を歩くところで(けがをした)今痛くないけど傷は残ってる

また、保護者からは水着の生地が傷んでいるという苦情が数件寄せられたという。

名古屋市によると、「モルタルをプールの底に吹き付けた際にできる細かい突起でけがをした可能性がある」とみられている。

今シーズンのプールの授業をすべて取りやめ

こうした事態について上志段味小学校の教頭は…

上志段味小学校・吉田貴章教頭:
子どもたちも新しいプールを使えるってことで、すごく楽しみにしていたと思うんですけれども、こういう形になってしまって、すごく申し訳ないなっていう気持ちなので、本当に来年はみんな元気に安全に楽しく、プールに入れるようにしていきたいと思っております

事態を受け、上志段味小学校は今シーズンの水泳の授業をすべて取りやめることを決めた。名古屋市はプールの底に問題があったとみて詳しく調べている。

(「イット!」7月12日放送分より)