高い打点から放たれる強烈なスパイクを武器に、日本代表入りを目指す新潟県の中学3年生を取材した。
最高到達点は320cm! 身長生かし活躍する齋藤航 選手
2022年6月に行われた中越地区中学校バレーボール大会。ブロックの上からスパイクを打ち込んでいたのは、中学3年生の齋藤航さん。

身長はなんと192cm。中学生離れした体格を買われて、2021年に2年生で唯一、中学生の県選抜チームに選ばれた。


齋藤さんが通うのは長岡市の越路中学校。教室の出入口は頭を下げて通るなど、学校生活は少し窮屈そう。

身長174cmのチームメイトと並んでもこの通り。

越路中バレーボール部 星野洸祐 選手:
やっぱり、すごくでかい。会話するときは上目でわ~って

その高さを生かし、コート上では大活躍!
越路中バレーボール部 齋藤航 選手:
ネット際のプレーとか、相手のブロックが低かったら上からたたき落とせるので、そこが武器

最高到達点は、バレーボール女子日本代表選手より高い320cm。その打点から放たれるスパイクは強烈だ。

齋藤正昂アナウンサー:
迫力がとてもすごいですし、簡単に反応するのは難しいと思います
「一番うまくなりたい」高さだけではなく、技術習得にも力
しかし、彼の強みは高さだけではない。
越路中バレーボール部 顧問 嶋津建司さん:
身長が190cmを超えているのに、サーブを取る技術やスパイクを取る技術にすごく貪欲

練習で失敗しても、すぐに次を要求。休憩時間も給水を早々に終えて、自主練習を始めた。

越路中バレーボール部 齋藤航 選手:
「一番うまくなりたい」という意識がある。水はそんなにいらないので、すぐに練習したいという感じ

小学生時代から同じチームに所属する、キャプテンでセッターの丸山力助さんは齋藤さんに信頼を置く。
越路中バレーボール部 丸山力助 主将:
齋藤は心強い。結構決めてくれるので、そこの信頼があってトスを上げている。信頼関係は厚いと思う

そんなチームの夏の目標は…
越路中バレーボール部 丸山力助 主将:
将来的な目標としては全中に出場して、決勝トーナメントに進出する
目標は日本代表! 夢の実現へ「一戦一戦大事に」
気合十分で臨んだ6月の地区大会。予選リーグを1位で通過した越路中は、決勝トーナメントも攻めるバレーで相手を圧倒する。

高い打点から放つスパイクなど、決勝トーナメント3試合で41得点を挙げた齋藤さんの活躍もあり、越路中は1つもセットを落とさず完全優勝。

越路中バレーボール部 齋藤航 選手:
うれしいけど、ミスしたところもあったので、そこは必ず修正して県大会に強い思いで臨みたい
大会が終わると、すぐに次へと気持ちを切り替えていた齋藤さん。自ら抱く夢を叶えるために、今を無駄にすることはない。

越路中バレーボール部 齋藤航 選手:
Vリーグに入って日本代表になる。自分の将来につなぐ試合を一戦一戦大事にして、自分の夢につなげるよう頑張りたい

高さを武器に、夢への挑戦を続ける齋藤さんの今後に注目だ。
(NST新潟総合テレビ)