6月30日にオープンするスパゲッティー店の厨房にあったのは、大きな機械。世界初のパスタ自動調理ロボットだ。
この記事の画像(9枚)ロボットが熟練の調理技術を再現
10秒ほどでゆであがった麺を、ソース薬剤が入った特殊な形をしたフライパンに投入。
このフライパンと、超強火を実現したヒーターで熟練の調理技術を再現し、一気にソースと絡めていく。
その出来上がりは驚きのスピード。
麻生小百合記者:
麺が投入されてから1分10秒後、いまパスタが出てきました。
1品目の後、今42秒で2品目のパスタが出てきました
連続で調理すると、2品目以降は出来上がりまでわずか45秒ほど。
人が行うのは最後のトッピングと提供のみで、あっという間にできてしまう。
ロボットが作ったパスタのお味は…
麻生小百合記者:
麺の固さもアルデンテになっていて、具材との相性も抜群です
外食産業の人手不足解消にも
通常キッチンに2~3人が必要だが、このロボットを導入することで1人か2人いればよく、人手不足の解消につながるという。
さらに、新人教育の時間も減り、作業時間の効率化が図れるようになる。
人手不足は今、再び深刻な問題になっている。
緊急事態宣言などで一時期は落ち着きを見せていたが、さまざまな規制が緩和された今、人手不足が再燃。
帝国データバンクによる2022年4月の調査では、8割近くの企業でアルバイトなどが不足しているという。
プロントコーポレーション インキュベーションカンパニー企画開発部 石浜俊青マネージャー:
外食産業は人手不足があって、この先も当然続いていくので、ロボットで調理できるというところは非常に魅力的だと思いました。今後は、まず年内で3店舗を目標にやっていきたいと思っていて、どんどん店舗を広げていければなと思っています
8種類のパスタを作ることができるこのロボット。
人手不足の解消だけではなく、コロナ禍で厨房での密を回避することもでき、料理の味も統一できる。
人手不足解消に期待されるロボットの活用。
今後も活躍の場を広げていきそうだ。