丸いボディにユーモラスな顔、大きな手で「拍手」をパチパチ! バイバイワールド株式会社から2018年5月に発売された「ビッグクラッピー」というロボットをご存知だろうか。

「ビッグクラッピー」
「ビッグクラッピー」
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ビッグクラッピーは、人間の肌に近い感触の素材でできた両手がある“拍手ロボ”。

「機械の硬いイメージとは真逆の『やわらかい』マシン、ロボットを作りたい」「人々を笑顔にするものを作りたい」との思いから生まれ、「リアルな拍手の研究」に基づいて、人間の手そっくりの拍手音が出すことができる。

こちらはアップデート版「ビッグクラッピー 2020」。こだわりの手パーツ
こちらはアップデート版「ビッグクラッピー 2020」。こだわりの手パーツ

「飲み会」「お誕生日会」「店頭」など10種類のシチュエーションを選ぶことができ、たとえば「飲み会」モードでは「カンパーイ!」と陽気にコールをしつつ両手をパチパチ。

「店頭」モードでは、足元についているセンサーで人を感知し、拍手をしつつ「いらっしゃいませ~!」と喋って、人間顔負けの呼び込みをする。

他にも、今盛り上げてほしい!というタイミングに手動操作で拍手をさせられる「マニュアルクラップモード」や、スマホを通して好きなセリフや拍手のパターンを録音できる「カスタム発話モード」など、モードは色々。

販売当初から「マジでかわいい」「自分を褒めたりするのによさそう」などの声が挙がっていた注目のロボットで、サイズは高さ900mm×幅300mm×奥行き340mm。

2020年には耐久性・成型品質が向上した「ビッグクラッピー 2020」も発売された。

「ビッグクラッピー 2020」
「ビッグクラッピー 2020」

そんなビッグクラッピーに新しく登場する“ミニバージョン”が「ベイビークラッピー」だ。

新登場する「ベイビークラッピー」
新登場する「ベイビークラッピー」

すらりと背の高いビッグクラッピーに対して、コロンとした丸い“一頭身”ボディで、発売は2023年の予定だという。

ビッグクラッピーよりも「高速な拍手」が可能に

見た目はビッグクラッピーの“癒やし系”なところを継いでいるようだが、一体どんな違いがあるのだろうか? バイバイワールド株式会社に、お話を聞いてみた。


――ベイビークラッピーはどんな経緯で開発が決まった?

2018年の発売以来ご好評いただいております拍手ロボット「ビッグクラッピー」ですが、置き場がない、店内の狭いスペースで利用したい、というお客様のご要望にお応えして開発をスタートしました。


――「ビッグクラッピー」とはどんな違いがある?

ビッグクラッピーはマイコンベースのロボットですが、ベイビークラッピーは小型パソコンが内部に搭載されています。これにより処理能力や拡張性が向上しています。

具体的な機能は随時公開予定です。本体の機能としては、ビッグクラッピーはスマートフォンアプリを通してセリフ・拍手のパターンを録音する機能がありましたが、ベイビークラッピーはスマートフォンでの録音に加えて、本体のみでセリフ・拍手のパターンの録音が可能です。

公式サイトより
公式サイトより

――こだわった点はどこ?

可愛い顔とボディ、また音声もビッグクラッピーより高音で子供っぽい声になっています。

一番の特徴である拍手をする手は、ビッグクラッピーと同様柔らかい素材で成型され、小型でもパチパチとリアルな音を実現しました。ビッグクラッピーと比較しより高速な拍手を実現しています。

ビッグクラッピー以上の機能を高さ約28cmのコンパクトなボディに詰め込みました。小型パソコンを搭載することで機器連携やスマートフォンでの遠隔操作など拡張性を考慮した設計になっています。ビッグクラッピーと比較し量産性も向上し、ビッグクラッピーより安価になる予定です。


――どんなセリフを喋ってくれるの?

具体的なセリフは明かせませんが、ビッグクラッピーと同様、お店や展示会、パーティーやイベントを盛り上げるセリフや歌が搭載される予定です。

公式YouTubeチャンネルより
公式YouTubeチャンネルより

――ビッグクラッピーにはどのくらいの反響があった?

これまで初期型100台が完売し、2020年モデルを100台製造しました。2020年モデルも在庫が僅かな状況です。

個人のお店、飲食店、量販店、ショッピングモール、携帯ショップ、観光スポットでの集客、企業様の展示会での呼び込み、お正月やクリスマスなどの季節のイベントでの複数台連動パフォーマンス、ゲームセンターでビッグクラッピーの神社ができるなど、ご購入・レンタル共にさまざまな場所でご活用いただいております。

公式YouTubeチャンネルより
公式YouTubeチャンネルより

公式YouTubeで公開された映像には、さっそく「本当に癒やされる」「可愛すぎて全世界に広げてもらいたい」などのコメントが寄せられている、ベイビークラッピー。

ビッグクラッピーの人気を受け、より狭いスペースでも設置できる小型タイプを希望する声から開発が進められたという。

ベイビークラッピーは小型パソコンが内部に搭載し、処理能力や拡張性がアップ。両手はビッグクラッピー同様のリアルな音が出せるこだわりの素材で、より速い拍手ができるようになったという。

ビッグクラッピーは保育園などでも活躍中

ちなみに、ビッグクラッピーはショッピングモールなどで活用されているほか、2022年4月から1カ月間、保育園「キートスチャイルドケア幕張本郷」にも試験的に導入された。

「朝、登園をしぶることがあったが、ビッグクラッピーに会うために意欲的に登園する⽇がある」「⼦どもと朝の会話のきっかけになる」などの声が寄せられ、保護者の約80%がビッグクラッピーの継続設置を希望。今後は13園への導⼊を検討しているという。

今後はベイビークラッピーも、そのコンパクトさと子どもらしさのある音声で、子どもたちの話し相手として導入されるかもしれない。

また、ビッグクラッピーの2020年モデルは現在オープンプライスとなっており、参考上代50万円とのことだが、ベイビークラッピーはこれを下回る販売価格になる予定ということで、家庭での購入も検討しやすくなるはずだ。

――ベイビークラッピーが欲しい!という人は…

サイトからのご購入と、販売代理店様を通してお買い求めいただける予定です。ビッグクラッピーより販売チャンネルは広がる予定です。



隣に置いておくだけで、ちょっと元気になれる「拍手ロボ」。さらに親しみのわく姿で登場する日を今から楽しみに待ちたい。

「画像・動画 (C) Bye Bye World」

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。