東日本で初となるワークマンの靴専門店がオープンする。
機能性シューズが勢揃い
東京・池袋に、靴に特化した店舗「WORKMAN Shoes」が16日オープンする。大阪・なんばの1号店に次いで、2店舗目となる。
この記事の画像(5枚)「WORKMAN Shoes」のみで販売しているパンプスを履いてみると、脱げにくい構造になっているほか、中にはしっかりとクッションが入っているため、疲れにくいように感じる。
ほかにも、独自開発の高反発素材を使ったランニングシューズやワークマンお家芸のレインブーツなど、機能性シューズをそろえている。
「WORKMAN Shoes」は、10月に吉祥寺の商業施設内へのオープンも予定していて、10年で200店舗に増やしたいとしている。
企画から販売まで一括による利益幅
三田友梨佳キャスター:
経済アナリストの馬渕磨理子さんに聞きます。おしゃれなワークマンプラスを成功させ、続いて女性向け、キャンプ用品、そして今回のシューズとカテゴリーごとの展開を加速させているようですね。
経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
今回の池袋に続き「WORKMAN Shoes」は、23年3月期末には8店舗に拡大していく見通しです。 この出店攻勢の背景にあるのが売上げへの貢献です。
ワークマンのカテゴリーの中で、作業靴ではない一般シューズだけで年間100億円を突破するほどの成長を示しています。さらに今期は、ワークマンの既存店に加えシューズ専門店も加わるため、一般靴の売上は140~150億円規模になる見込みで、靴の小売業界で6位を目指しています。
三田キャスター:
シューズをきっかけに、さらなるファンの拡大に弾みがつくかもしれませんね。
経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
これから展開するシューズ専門店は全て「#ワークマン女子」と並んで出店する計画で、服と一緒に購入するといったトータルコーディネートの楽しみを提案できますので、女性客のさらなる獲得が期待できます。 さらにもう1つ、ワークマンで注目なのはその業績基盤の強さです。
三田キャスター:
業績基盤の強さということですが、他の企業と比べた際にどんな違いがあるのでしょうか?
経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
例えば、海外ブランドのスニーカーなどを販売している他のシューズ小売企業と比べて、ワークマンの場合は自社で企画・製造を行ってそれを売る「SPA」という製造小売の形態をとっているため、製品あたりの利幅が大きくなる傾向があります。全国展開するアパレル企業の中で、ワークマンの営業利益率は23%台と際立っています。
さらにワークマンはフランチャイズ経営を採用していて、その店舗率は95%にのぼります。これによって人件費などの固定費を抑えているんです。
ワークマンは市場での勝算が見込めるカテゴリー別にブランドの横展開を進めながら、いたずらに売上げの拡大に注力するのではなく、しっかり利益を確保しています。今「脱・薄利多売」を実現している数少ないアパレル企業の1つなんです。
三田キャスター:
機能性をとことん追求することを軸に、幅広い展開を続けるワークマンの快進撃はどこまで続くのでしょうか。
(「Live News α」6月15日放送分)