秋田県仙北市に新たなレジャーが誕生した。レジャーといってもひと味違う。なんと、その施設があるのは建設中の砂防ダムだ。

注目のインフラツーリズム

仙北市で整備が進められている砂防ダムは、駒ヶ岳の噴火による火山灰や軽石が雨などとともに流れてくる土石流をせき止め、下流の民家などでの被害を減らすためのものだが、同時にボルダリングを楽しむことができる。

最近は、ダムなどのインフラ設備を誘客に活用する「インフラツーリズム」が各地で進められていて、このダムも仙北市の新たな観光資源として期待がかかる。

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大自然の中で思い切り楽しめるボルダリングを秋田テレビの佐藤愛純アナウンサーが体験してきた。

佐藤愛純アナウンサー:
田沢湖スキー場の隣にオープンしたのが、こちらのボルダリングウォール。ダムの壁を活用しているとあって、大きいです!

緑に囲まれた施設。砂防ダムの壁を活用したボルダリング施設は、全国で初めてだ。

仙北市観光課・泉谷衆課長:
田沢湖のグリーンシーズン、冬以外のシーズンの活用にもつながると思っています。市民の健康増進だけでなく、観光誘客にもつながるようにという思いで、こちらに設置させていただいています

壁の高さは2~3メートル、長さは約30メートルで、スタートから10メートルごとに初級・中級・上級とコースが分かれている。佐藤アナウンサーは初級者コースに挑戦することに。

秋田テレビ・佐藤愛純アナウンサーが体験
秋田テレビ・佐藤愛純アナウンサーが体験

横移動に苦戦 安全に遊べる工夫も

ボルダリングと聞くと、壁を垂直に登るコースを思い浮かべる人が多いかもしれないが、こちらでは横に移動する「トラバース」を採用。「ホールド」と呼ばれる壁に取り付けられた石をつかみ、進んでいく。

佐藤アナウンサーは、この日が初めてのボルダリング。順調に進めると思ったが…。

佐藤愛純アナウンサー:
手が伸びない...。初級でも難しいですね。作戦を立てないと前に進めないです。でも楽しい

足をかけるホールドは地面から約50cm。また地面には細かい砂利が敷かれ、誰でも安全に遊べるよう工夫されている。

佐藤愛純アナウンサー:
あああ…なんで回るんだろう

カメラマン:
頑張って、頑張って

カメラマンから応援されながら、5回目の挑戦でなんとかゴール!? なかなか進めなかった分、達成感があったようだ。

佐藤愛純アナウンサー:
手の力と体全体のバランス、どの石を選ぶのかが問われるので、簡単そうに見える初級コースなんですが難しかった

自然を感じながら…本格派にもおすすめ

仙北市観光課・泉谷衆課長:
風を感じることができる屋外というのは、とても良いと思います。すぐ近くに川も流れているので、せせらぎの音や風の音を感じながら、砂防ダムのボルダリングに挑戦していただく。屋外でトラバースの30メートルコースは他にはないと思いますので、本格的にやられている方々にも楽しんでもらえたら

今回、佐藤アナウンサーは挑戦できなかったが、中級・上級コースはホールドの間隔が広くなり、つかみにくい形の石が増えるため、難易度が一気に上がる。我こそは!という人は、ぜひ挑戦を。

ボルダリングウォールは誰でも自由に遊ぶことができ、2022年は11月15日まで開放される予定だ。

(秋田テレビ)

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